マウスピース矯正で失敗?失敗を防ぐためのポイントも
こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

歯並びを整える矯正方法として、近年注目を集めているのがマウスピース矯正です。透明で目立ちにくく、取り外しができるという利便性から、多くの方が選んでいます。
特に、見た目を気にする方や矯正治療の時間を短縮したい方にとって、理想的な選択肢となりつつあります。
しかし、その一方で「思ったように歯が動かない」「かえって噛み合わせが悪くなった」といった失敗の声も少なからず存在します。矯正治療には時間も費用もかかるため、後悔はできるだけ避けたいでしょう。
この記事では「マウスピース矯正で失敗した」と感じる事例や、その原因を紹介します。失敗を防ぐために事前に知っておくべきポイントも解説します。
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製の装置(アライナー)を使用して歯並びを整える矯正方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、金属の装置を使用しないため、見た目が自然で目立ちにくいのが大きな特徴です。
また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に感じるストレスが少なく、日常生活への影響も最小限に抑えられます。
マウスピース矯正では、事前に歯科医師が撮影した歯型データをもとに、複数のマウスピースを使用して段階的に歯を動かしていきます。デジタル技術の進化により、3Dシミュレーションを用いた精密な治療計画が可能になり、治療前に歯の動きの予測を確認することもできます。
主に軽度から中程度の歯列不正の改善に用いられ、前歯の隙間や軽度の叢生などに効果を発揮します。
ただし、骨格のズレや重度の不正咬合など、症例によってはマウスピース矯正では対応が難しい場合もあります。そのため、治療開始前には十分な診断とカウンセリングが必要不可欠です。
治療は一般的に、数ヶ月から1年半程度で終了することが多いですが、症例によってはそれ以上かかる場合もあります。治療の成功には患者さまの協力が不可欠で、1日に20時間以上の装置の装着が求められるため、治療計画通りにしっかりと実行することが重要です。
マウスピース矯正で失敗した例

マウスピース矯正は非常に魅力的な治療法である一方、正しく行われなかった場合や事前の診断が不十分だった場合には、思わぬ失敗につながることもあります。以下に、実際によく見られる失敗例をいくつか紹介します。
歯が予定通りに動かなかった
マウスピース矯正は、段階的に歯を動かすよう計画された装置を装着することで進行します。マウスピースの装着時間が不十分だったり、患者さまの協力度が低かったりすると、計画通りに歯が動かない恐れがあります。
治療期間が延びたり、期待した効果が得られなかったりするケースがあります。
噛み合わせが悪くなった
歯並びが良くなったように見えても、上下の歯の噛み合わせがずれることがあります。噛み合わせの変化に気付けるよう、定期的に歯科医院を受診して状態を確認してもらう必要があります。
治療後に後戻りが起きた
マウスピース矯正が完了した後でも、保定装置(リテーナー)をきちんと使用しないと、歯が元の位置に戻る後戻りが起きることがあります。矯正後の歯周組織は不安定なので、しっかりと保定しなければ再び歯並びが乱れるのです。
後戻りによって再治療が必要になるケースもあるため、治療終了後のアフターケアも非常に重要です。
症例に合わない治療を選択した
本来、マウスピース矯正では治療できない複雑な症例にもかかわらず、無理に治療を進めてしまったことで問題が悪化する場合があります。骨格的な問題を伴う不正咬合や、重度の叢生の治療には、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正のほうがスムーズに治療が進むことがあります。
適応を見誤ると満足のいく結果は得られませんので、歯科医師と十分に相談しましょう。
マウスピース矯正での失敗を防ぐためのポイント

マウスピース矯正での失敗を防ぐためには、治療を受ける前の準備や治療中の行動、そして治療後のアフターケアまで、さまざまな段階での注意が必要です。以下に、矯正治療を後悔しないためのポイントを具体的に紹介します。
信頼できる歯科医院・歯科医師を選ぶ
マウスピース矯正は、医師の診断力と治療計画の質が結果に直結する治療法です。価格だけで選ぶのではなく、実績や口コミ、治療の流れや説明の丁寧さなども確認しましょう。
治療前にしっかりとカウンセリングを行い、自分の歯並びや噛み合わせに合った治療法かどうかを見極めることが大切です。
マウスピース矯正が可能か確認する
マウスピース矯正には、治療できる症例と治療が難しい症例があります。特に、骨格のズレや顎の発育に問題がある場合、マウスピース矯正だけでは改善が難しいといわれています。
マウスピース矯正による治療が難しい症例にもかかわらず、無理に治療を進めると、かえって状態が悪化する可能性もあります。そのため、治療前にCTや3Dスキャンなどの精密検査を受け、マウスピース矯正による治療が可能かどうかを確認しましょう。
マウスピースの装着時間を守る
マウスピース矯正では、1日に20時間以上の装着が推奨されています。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かなくなり、治療期間が延びたり矯正効果が得られなかったりする原因になります。
食事や歯磨き以外の時間は、基本的に装着するという意識を持ちましょう。
周囲の理解とサポートを得る
マウスピース矯正は自己管理が重要ですが、周囲の理解やサポートを得ることも非常に大切です。装着時間を守れるように家族や友人にも協力を求めたり、矯正治療の進捗を共有して励まし合ったりすることが、モチベーションを維持するのに役立ちます。
特に、見た目や食事の際に気を使うことが多いため、周囲の理解を得ておくとスムーズに治療を進められます。
定期的に通院し経過を確認する
治療中も定期的に通院し、歯の動きや噛み合わせを確認してもらうことが重要です。特に、マウスピース矯正では、見た目の変化が徐々に起きるため、患者さま自身が気付きにくいという問題もあります。
歯科医師によるチェックを怠らず、必要に応じて治療計画の修正を受けるようにしましょう。
保定期間もリテーナーの装着を怠らない
治療が完了した後には、歯の位置を安定させるための保定期間が必要です。この期間にリテーナーの装着を怠ると、せっかく整った歯並びが元に戻る後戻りが起こりやすくなります。
矯正後も数ヶ月から数年の間、歯の状態を見守りながら保定を続けることが、長期的に美しい歯並びを維持するために欠かせません。
まとめ

マウスピース矯正は、目立たず快適に歯並びを整えられる治療法として、多くの人々に選ばれています。
しかし、その一方で、誤った判断や不適切な治療によって失敗したと感じるケースも存在します。治療の成功には、適切な診断、信頼できる歯科医師の選定、患者さまご自身の協力、そしてアフターケアの徹底が欠かせません。
この記事で紹介した失敗例や防ぐためのポイントを参考にし、マウスピース矯正が本当に自分に合っているか、じっくり検討しましょう。マウスピース矯正は決して万能ではありませんが、正しい知識と判断があれば、満足度の高い結果を得ることができます。
長期的に健康で美しい歯並びを維持するためにも、事前の準備と治療後のケアまで含めたトータルの視点を大切にしましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。ホームページはこちら、Web診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。