出っ歯を矯正する方法と費用!治療期間の目安も詳しく解説!

歯のコラム 2025年10月22日(水)

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

出っ歯を矯正する方法と費用のイメージ

出っ歯を放置していると、コンプレックスになるだけではなく、噛み合わせの不具合や顎関節症など、口腔内のトラブルに発展する可能性もあります。出っ歯の治療を考えていても「出っ歯の矯正はどのように行うの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問があって不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、出っ歯の矯正治療の方法や費用、治療期間の目安などについて解説します。

出っ歯とは

出っ歯の女性の口元

出っ歯とは、上の前歯や上あごが前方に突出している状態を指します。専門的には上顎前突と呼ばれ、見た目の問題だけでなく、発音や咀嚼機能などにも影響を与えることがあります。

骨格の影響による骨格性上顎前突と、歯の生え方の影響による歯槽性上顎前突に大別されます。骨格性上顎前突は、上あごの骨が大きい、または下あごが小さいといった骨格的な要因によって引き起こされる場合が多く、遺伝の影響を受けやすいとされています。

歯槽性上顎前突は、長年の悪い癖によって歯の位置や角度に問題が生じることで起こります。例えば、舌で上の前歯を押す癖などがあると、上の前歯が前方に押し出されて出っ歯になる可能性があります。

出っ歯になると、見た目の印象が悪くなるだけでなく、上唇が閉じにくくなり口呼吸を招く原因にもなります。また、虫歯や歯周病になりやすくなったり、顎関節に負担がかかったりと、様々なリスクが伴います。

出っ歯になる原因

口呼吸の子ども

出っ歯は、遺伝や生活習慣、成長過程の影響など、さまざまな要因で引き起こされます。こうした要因を理解することで、予防や早期対応がしやすくなります。

ここでは、代表的な出っ歯の原因について解説します。

遺伝

出っ歯になる原因のひとつに、遺伝が挙げられます。両親のどちらか、もしくは両方が出っ歯の場合、子どもも出っ歯になる可能性があるでしょう。両親の顎が小さい人は、歯が収まらずに出っ歯になる場合があります。

また、顎が小さく歯が大きい場合も、歯が前に出やすいです。

指しゃぶりや舌癖

幼少期に長時間続く指しゃぶりや、舌で前歯を押す癖は、歯並びに影響を与えます。舌癖は、舌を前歯で押したり、前歯で舌を噛んだりする癖の総称です。前歯部分に不適切な力が加わりやすいため、出っ歯を引き起こしやすいです。

口呼吸

出っ歯の原因として、口呼吸も挙げられます。舌は通常、上の歯の裏側、上顎に位置します。

しかし、無意識に口呼吸をしていると、舌の位置が下顎に下がり、上顎の成長が妨げられます。結果として、上の歯が並ぶスペースが不足して前歯が突き出してしまうことがあります。

あごの成長バランスの乱れ

上顎と下顎の成長バランスが乱れることも、出っ歯の大きな原因です。例えば、上顎の成長が過剰で、下顎の成長が追いつかなかった場合、相対的に上の歯が前に出た状態になります。

骨格の成長は思春期に活発になるため、この時期に不調和が生じやすく、成長後もそのまま固定される可能性があります。こうした傾向がある場合は、矯正治療を開始するタイミングが非常に重要といえるでしょう。

幼少期の怪我

転倒などで口元を強く打ったり、虫歯を放置して乳歯が早く抜けたりすると、隣接する歯が移動して永久歯が生えるスペースがなくなることがあります。その結果、永久歯が傾斜し、歯並びが乱れることがあるのです。

また、成長期に前歯に強い衝撃を受けると、歯や顎の骨に大きな力がかかり、前歯が押し出されることがあります。

出っ歯を放っておくリスク

出っ歯を放っておくリスクのイメージ

出っ歯は見た目に影響を与えるだけでなく、さまざまなリスクを伴います。出っ歯を放っておくリスクは、以下のとおりです。

虫歯や歯周病になりやすい

歯と歯が重なっていると、歯ブラシが届きにくくなります。そのため、磨き残しによって虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。

また、出っ歯は前歯が突出しているため唇を閉じにくくなります。これによって、口内が乾燥して虫歯のリスクが高まります。

発音しづらくなる

出っ歯の状態によっては、発音に影響を及ぼす可能性があります。特に、さ行・た行・な行などの発音に影響が出やすいです。

食べ物をうまく噛み切れない

前歯が噛み合わない出っ歯の状態では、前歯で食べ物を噛み切ることができません。そのため、よく噛まずに飲み込むようになり、消化不良を引き起こす可能性があります。

顎関節症を引き起こす

出っ歯の場合、前歯が噛み合っていない状態となるため、無意識に顎に力が入ることが多いです。その結果、顎関節症を引き起こす可能性があります。

顎関節症になると、顎の痛みや口の開閉時の違和感、頭痛などの症状が現れ、日常生活に支障をきたす恐れがあります。

外見のコンプレックスになる

出っ歯は外見上のコンプレックスにつながることがあります。笑顔に自信を持てず、人とのコミュニケーションに消極的になる方も少なくありません。

出っ歯を矯正する方法

マウスピースとワイヤー矯正の模型を持つ女性

出っ歯を矯正する方法は、主に以下の3つです。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正
  • 外科的矯正治療

それぞれの矯正方法の詳細についてみていきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、出っ歯の矯正方法として長い歴史があり、多くの症例に対応できる治療法です。歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かしていきます。

細かな調整が可能なため、重度の出っ歯にも対応できるのが大きなメリットです。ブラケットとワイヤーは外から見えやすいというデメリットがありますが、透明や白色の目立ちにくい素材を選ぶことも可能です。

装置が固定されているため、患者さまの自己管理に依存しないという点はメリットといえるでしょう。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを使用して歯を徐々に移動させる方法です。装置は透明で非常に目立ちにくく、取り外しが可能であるため、普段の食事や歯みがきも問題なく行えます。

治療中の見た目への影響を抑えられますが、治療の効果を十分に得るためには患者さまの自己管理が非常に重要です。

外科的矯正治療

重度の出っ歯や骨格的な問題が原因で歯並びに影響を及ぼしている場合、外科的矯正治療が必要になることがあります。この方法では、外科手術によって顎の骨の位置を調整します。その後、矯正装置を装着し、歯並びを整える治療も行うことが多いです。

出っ歯を矯正する場合にかかる費用

出っ歯を矯正する場合にかかる費用のイメージ

出っ歯の矯正治療にかかる費用は、治療法や装置の種類、症例の難易度などによって大きく異なります。一般的な費用の目安を知っておくことで、治療の計画や予算を立てやすくなるでしょう。

軽度な前歯の突出であれば、部分矯正が適応となる場合があります。費用はおおよそ30万円から60万円程度が目安です。

全体的な歯並びを調整して出っ歯を改善する場合は、全体矯正を行います。治療対象となる歯が多く、歯の移動距離も増加するため、部分矯正よりも費用が高くなる傾向があります。相場は、60万円から100万円程度でしょう。

出っ歯を矯正する場合にかかる期間

出っ歯を矯正する場合にかかる期間のイメージ

出っ歯の矯正にかかる期間は、治療方法によって異なります。具体的には、以下の通りです。

  • 部分矯正:3ヶ月〜2年
  • 全体矯正:1年〜3年

ただし、患者さまの協力度や歯並びの状態によっては、治療期間が変動することがあります。

まとめ

笑顔の女性

出っ歯は見た目の問題だけでなく、噛み合わせや発音、虫歯や歯周病のリスクにも関わる重要な課題です。出っ歯の矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科的矯正などがあり、それぞれに特徴があります。

出っ歯を放置するとさまざまなリスクを伴うため、適切に治療を受けましょう。まずは、歯科医院でカウンセリングを受け、自分に合った矯正方法を検討してみてはいかがでしょうか。

出っ歯の矯正治療を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。

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