マウスピース矯正のマウスピースのお手入れ方法!お手入れを怠るリスクも

歯のコラム 2025年12月03日(水)

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

歯ブラシでマウスピースを洗う手元

透明で目立ちにくく、自分で着脱できる装置を使用するマウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正に比べて快適さが大きな魅力です。

しかし、毎日長時間お口の中に装着するマウスピースのお手入れを怠ると、思わぬトラブルを招く可能性があります。マウスピースを清潔な状態に保つことは、矯正治療を成功させるためにも欠かせないポイントです。

では、矯正治療に使用するマウスピースはどのようにお手入れすればよいのでしょうか。また、お手入れをする際にはどのような点に気をつける必要があるのでしょうか。

今回は、矯正治療で使用するマウスピースのお手入れを怠ることによるリスク、正しい洗浄方法、注意点までをわかりやすく解説します。マウスピース矯正を検討されている方やマウスピース矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正のマウスピースを持ち笑顔の女性

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを使って、歯並びを少しずつ整えていく矯正治療の方法です。

ワイヤーやブラケットを使わないため見た目が自然で、矯正中であることが周囲に気づかれにくいのが特徴です。また、食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外せるため、口内を清潔な状態に保つことができます。

マウスピースは1〜2週間ごとに新しいものに交換しながら、段階的に歯を理想の位置へと動かしていきます。見た目に配慮された矯正方法として、近年幅広い世代に選ばれていますが、適切なお手入れと自己管理が治療の成功には欠かせません。

マウスピースのお手入れを怠るリスク

マウスピースのお手入れを怠るリスクのイメージ

マウスピース矯正では、毎日長時間マウスピースを装着することが前提となるため、衛生状態の維持が非常に重要です。お手入れを怠ると、見た目やにおいの問題だけでなく、口腔内の健康にも深刻な影響を及ぼします。

ここでは、マウスピースのお手入れを怠った場合に起こり得る主なリスクについて詳しく解説します。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

マウスピースを装着した状態では、唾液の流れが妨げられ、口腔内の自浄作用が低下します。

そのため、歯垢や食べかすが歯とマウスピースの間にたまると、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが一気に高まります。特に、食後に歯を磨かずにそのままマウスピースを装着することは非常に危険です。

また、マウスピース自体が不衛生な状態であれば、歯茎や粘膜にも悪影響を及ぼす可能性があります。矯正中こそ、口腔内の清潔さを意識することが大切です。

口臭が発生する

マウスピースの内側には、汚れが付着しやすく、洗浄せずに使い続けると、細菌が繁殖して、口臭が強くなる可能性があります。特に長時間の装着や、就寝時の使用後にケアを怠ると、朝起きたときに強いにおいを感じることもあるでしょう。

口臭は自分では気づきにくく、周囲の方とのコミュニケーションにも影響を及ぼす可能性があるため、日々のマウスピースのお手入れが欠かせません。

マウスピースの劣化・変色の原因になる

マウスピースを十分に洗浄せずに使用していると、徐々に表面に汚れが蓄積し、黄ばみや変色の原因になります。また、汚れたままのマウスピースを使用すると、細菌が内部で繁殖しやすくなり、プラスチック素材の劣化を早めることもあります。

結果として、矯正器具としての精度や見た目の清潔感が損なわれてしまうのです。

マウスピースのお手入れ方法

専用の洗浄剤に浸けたマウスピース

マウスピースを清潔な状態に保つためには、毎日のお手入れを習慣化することが大切です。専用の道具や洗浄剤を使うことで、より衛生的な状態を保つことができます。ここでは、基本となるマウスピースのお手入れ方法について詳しくご紹介します。

水洗いをする

マウスピースのお手入れの基本は、こまめな水洗いです。外した際や装着前には、流水でマウスピースに付着した汚れを洗い流しましょう。

洗うときは水またはぬるま湯を使用してください。熱湯を使用すると変形する可能性があるため避けてください。こすり洗いをするとより効果的ですが、爪や硬いものは使わず、丁寧に扱うことがポイントです。

専用ブラシを使用して洗浄する

マウスピースに付着した細かな汚れをしっかり落とすためには、専用ブラシでの洗浄が効果的です。毛先が柔らかい専用のブラシなら、マウスピースを傷つけずに内部まできれいにすることができます。

通常の歯ブラシは硬すぎる場合があり、傷の原因になるため、専用ブラシの使用が望ましいです。

専用の洗浄剤を使用する

定期的に専用の洗浄剤を使うことで、目に見えない雑菌やにおいの元をしっかり除去することができます。市販の洗浄剤は錠剤タイプが一般的で、水に溶かしてマウスピースを一定時間浸けておくだけで手軽に洗浄できます。

毎日使用する必要はありませんが、数日に1回取り入れることで、より清潔な状態に保つことが可能です。洗浄後は流水でしっかりすすぎ、自然乾燥させましょう。製品によって使用方法が異なるため、説明書を確認することも大切です。

マウスピースのお手入れをするときの注意点

指でバツを作る女性の手元

お手入れをする際には、マウスピースの素材を傷つけたり、効果を損なったりしないよう、いくつかの注意点を守ることが大切です。ここでは、マウスピースのお手入れをするときの注意点について解説します。

熱湯での洗浄は避ける

マウスピースは熱に弱い素材でできているため、熱湯で洗浄すると変形する可能性があります。変形すると歯に正しくフィットせず、矯正の効果が落ちる恐れがあります。特に、冬場など熱いお湯で洗いたくなることもありますが、必ず水かぬるま湯を使用しましょう。

研磨剤入りの歯磨き粉は使用しない

一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多く、これを使ってマウスピースを磨くと、表面に細かな傷がついてしまいます。こうした傷は、細菌の温床となり、雑菌の繁殖を招く原因にもなります。

また、傷がついたマウスピースはくすんで見えることがあり、清潔感が損なわれます。そのため、研磨剤入りの歯磨き粉の使用は避けてください。汚れやにおいが気になるときは、マウスピース専用の洗浄剤を使用しましょう。

漂白剤は使用しない

漂白剤は強力な洗浄力を持っていますが、マウスピースの素材には適していません。

漂白剤を使用すると、マウスピースが変色・変形したり、素材が劣化して割れやすくなったりすることがあります。また、成分が残留したまま口に入れると、粘膜を刺激して健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。

においや汚れが気になる場合でも、必ずマウスピース専用の洗浄剤を使用し、安全に洗浄することが大切です。

保管ケースも洗浄する

マウスピースだけでなく、保管ケースの衛生管理も忘れてはいけません。洗浄したマウスピースを汚れたケースに戻すと、すぐに雑菌が付着してしまいます。

ケースの中は湿気がこもりやすいため、カビや菌が繁殖しやすい環境です。そのため、マウスピース自体だけでなく、専用のケースもしっかり洗浄しましょう。持ち運び用と自宅用でケースを分けておくと、衛生管理がしやすくなります。

まとめ

青空の下で笑顔の男性

マウスピース矯正を効果的に進めるためには、正しい装着とあわせて日々のお手入れが欠かせません。清潔に保てていないマウスピースは、虫歯や歯周病、口臭の原因となるだけでなく、器具の変形や劣化にもつながります。

水洗いや専用ブラシ、洗浄剤の活用を習慣づけ、適切な方法でメンテナンスを行いましょう。なお、お手入れをする際は熱湯や研磨剤入りの歯磨き粉、漂白剤の使用は避けてください。保管ケースを清潔な状態に保つことも重要です。

毎日のちょっとしたケアの積み重ねが、健康的で快適な矯正生活を支えてくれます。

マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。

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