MFT(口腔筋機能療法)の費用は?保険適用の対象となるのかも解説

歯のコラム 2026年02月11日(水)

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

MFTの費用について考える女の子

口呼吸や舌の位置、食べるときの癖など、無意識のうちに身についている口周りの癖は、将来の歯並びや健康に大きな影響を及ぼすことがあります。そのような問題を根本から改善するために注目されているのが、口腔筋機能療法(MFT)です。

子どものうちから正しい口腔習慣を身につけ、成長をサポートしながら歯並びを整えていきます。しかし、「費用はどれくらいかかるの?」「お金がかかっても受けた方がいいの?」など、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、MFTの費用はどれくらいかかるのか、保険適用になるかどうかについて解説します。治療の流れやメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

MFT(口腔筋機能療法)とは

口のトレーニングをする子供

MFT(口腔筋機能療法)とは、口まわりの筋肉のバランスを整えるためのトレーニング療法です。舌や唇、頬、咀嚼筋などの筋肉の使い方に関する悪習癖を改善し、歯並びや噛み合わせ、発音などを正常な状態に導くことを目的としています。

歯並びの乱れは、舌で歯を押し出す癖や指しゃぶり、唇を噛み締める癖などが影響していることも少なくありません。そのため、矯正治療で歯並びを整えたあとに、再び歯並びが乱れるのを防ぐためにも実施されています。

MFTを受けるメリット

MFTを受けるメリットのイメージ

ここでは、MFTによって得られるメリットについて解説します。

口呼吸を改善できる

無意識に口が開く癖があると、寝ている間も常に口が開いている状態になり、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります。虫歯や歯肉炎のリスクが高まるだけでなく、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりやすい状態です。

また、口呼吸が習慣化すると鼻の中の粘膜が使われず、鼻づまりや花粉症の原因にもなり得ます。

MFTでは、舌の位置を整え、唇を閉じた自然な姿勢を身につけることを目指します。口をポカンと開ける習慣が改善され、鼻呼吸をしやすくなるでしょう。

歯並びが整いやすくなる

歯並びの乱れの中には、口周りの筋肉のバランスの乱れが原因で引き起こされているものがあります。例えば、舌で歯を押す癖などの影響で、上の前歯が突出して出っ歯になったケースや、上の歯と下の歯が噛み合わない開咬になったケースなどです。

子どもの時期に口周りの筋肉の癖を改善すると、歯にかかる力のバランスが整い、永久歯が正しい位置に生えやすくなります。また、口周りの筋肉のバランスを整えれば、矯正治療後に歯並びが再び乱れるのを防ぐことにもつながります。

発音が改善する

正しい発音には、舌や唇、顎の適切な動きが重要です。舌を前に出しすぎたり、唇がうまく閉じられなかったりすると、サ行やタ行、ラ行などの発音が不明瞭になります。

MFTを行って、発音に関係するお口周りの筋肉を鍛えて舌や唇の動きがスムーズになることで、発音が改善する場合があります。聞き取りやすい発音や声の安定につながり、コミュニケーションへの自信も高まるでしょう。

咀嚼・嚥下機能が改善する

嚥下とは、食べたものを口から喉、そして胃へと送り込む機能のことです。食べたり飲んだりするときに重要な機能ですが、MFTでは咀嚼や嚥下の機能改善も目指します。

歯並びや噛み合わせに問題がなくても、舌の位置や動きが悪いと、食べ物を噛み切ったり細かく砕いたりするのが難しくなることがあります。咀嚼が不十分なまま飲み込むと、消化器官に負担がかかり、胃腸トラブルの原因にもなりかねません。

MFTで咀嚼筋や舌の筋力を高め、正しい咀嚼・嚥下の動作を身につけると、食事時のストレスや不快感の軽減にもつながります。

MFTのデメリット

MFTのデメリットのイメージ

MFTは多くのメリットがある一方で、いくつか注意すべき点も存在します。

まず、MFTは習慣づけが非常に重要な療法であり、継続的なトレーニングが欠かせません。特に小児の場合、家庭での協力が得られないと、十分な効果を得られないことがあります。また、治療効果が現れるまでにはある程度の期間が必要で、短期間で劇的な変化を期待することは難しいでしょう。

さらに、すべての歯科医院でMFTが提供されているわけではありません。専門的な知識や経験を持った歯科医師や歯科衛生士が在籍している医療機関を選ぶ必要があります。そのため、受診前にしっかりと情報収集を行うことが大切です。

MFTの費用

MFTにかかる費用のイメージ

MFT(口腔筋機能療法)の費用は、治療を受ける歯科医院や取り組む内容、期間によって異なります。1回あたりの相場は、3,000円〜1万円程度です。治療期間は人によって異なりますが、3か月〜1年程度が目安です。

例えば、1ヶ月に1回のペースで3ヶ月通院すると9,000円〜3万円程度、1年間通院すると、3万6,000円〜12万円になります。そのほか、カウンセリング代や検査費用、装置代など、別途費用がかかることもあります。

また、矯正治療とMFTを組み合わせて行うことも多いです。矯正治療の一環としてMFTを行う場合は、矯正治療の費用にMFTの費用が含まれているケースもあります。

MFTは継続的に行うことで効果が期待できるトレーニングです。長期的に費用がかかるため、初回のカウンセリング時に費用の詳細や予想される治療期間について、歯科医師に確認しておきましょう。

MFTは保険適用の対象?

保険のイメージ

MFTには基本的に保険が適用されません。MFTは、病気の治療というよりも、機能訓練や矯正治療の一環として位置づけられているためです。

ただし、15歳未満で口腔機能発達不全症と診断された場合は、保険が適用されます。多くの歯科医院では、初診やカウンセリングの段階で保険適用の可否について説明してくれるため、まずは相談してみてください。

MFTは医療費控除の対象になる?

医療費控除のイメージ

MFTは、医療費控除の対象になる場合があります。医療費控除とは、1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に受けられる所得控除のことです。

医療費控除が受けられるのは、口腔の機能改善や回復が目的であると判断された場合です。美容目的や健康増進が目的である場合は、控除の対象にはなりません。お子さまのケースで対象となるかどうかは、歯科医師に確認しましょう。

条件を満たした場合は、治療費だけでなく、通院時の公共交通機関の交通費も控除の対象になります。確定申告時に医療費の明細書、交通費の領収書などの書類が必要となるため、保管しておきましょう。

MFTの流れ

舌の正しい位置を教わる男の子

MFTは、以下のような流れで行われます。

検査・診断

MFTでは、舌の動きや口の筋肉のバランスを正確に把握するための詳細な検査が行われます。具体的には、以下のような項目をチェックします。

  • 舌の触診や動きのチェック
  • 唇の筋肉の状態
  • 飲み込み方の動作確認
  • 呼吸時の口の状態
  • 顔のバランスや姿勢の確認

お子さまの口腔周囲筋の機能や、顎関節の動きなどを確認し、治療計画が立てられます。

歯科医院でのトレーニング指導

初診での評価後、医師や言語聴覚士、歯科衛生士などから、患者さまの状態に合ったトレーニングプログラムが提示されます。トレーニング内容は、舌や唇、頬などの筋肉を正しく使うための動きが中心です。

具体的には、以下のようなトレーニングを行います。

  • 舌を正しい位置(スポット)に置く練習
  • 舌を上顎につける力を鍛える練習
  • 口を閉じて鼻で呼吸する練習

自宅でも実践できるよう、正しい動作のやり方や回数、頻度の目安などについて説明を聞いておきましょう。

自宅でのトレーニング

歯科医院でのトレーニング指導を受けた後は、家庭でのセルフケアが基本となります。毎日決められた回数・時間、鏡の前で発声や舌の上下運動、唇の閉鎖など、専用の練習を繰り返します。正しい動作や姿勢を意識しながら、モチベーションを保つことがポイントです。

特に、幼児期の子どもは集中力が続きにくいため、保護者が声かけや見守りをしながら、習慣化して継続していきましょう。短期間で変化は表れにくいですが、地道な積み重ねが大切です。

通院

MFTは一回のトレーニングで完了するものではありません。通常は月に1回〜2回の頻度で通院し、経過を確認しながらプログラムを進めていきます。

まとめ

MFTを受けて笑顔の女の子

MFTは、口呼吸や舌の位置、飲み込み方など、無意識に身についている口周りの癖を改善し、歯並びや噛み合わせ、発音、咀嚼・嚥下機能まで幅広くサポートする治療法です。とくに子どもの成長期に取り組むと、永久歯が正しい位置に生えやすくなり、将来的な矯正治療の負担を軽減できる可能性があります。

費用は基本的に自費診療ですが、15歳未満で口腔機能発達不全症と診断された場合は保険適用となるケースもあります。

MFTはトレーニングを毎日コツコツと続けることが大切です。お子さまの将来の歯並びや健康を見据え、必要性や費用、治療期間を歯科医師とよく相談したうえで、無理のない形で取り入れていきましょう。

MFT(口腔筋機能療法)を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。

ホームページはこちらWeb診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。