セラミックの歯の寿命について徹底解説!寿命を迎えたときの選択肢とは

歯のコラム 2025年02月05日(水)

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

セラミックの歯に寿命がきたイメージ

審美性と耐久性に優れているセラミックの歯ですが、寿命がどのくらいなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。セラミックの歯の寿命は使用状況やケア次第で変わります。

セラミックを長持ちさせるためには、寿命が短くなる原因を把握し、ケアすることが大切です。

今回は、セラミックの歯の寿命や寿命が短くなる原因、寿命が短くならないために注意すべきことについて詳しく解説します。セラミックの歯を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

セラミックの歯の寿命

セラミックの歯の寿命について説明する女性

セラミックは摩耗や変色に強い素材であるため、一般的な寿命は10~15年とされています。

ただし、セラミックの歯の寿命は患者さまの生活習慣やメンテナンス状態により変動します。適切なケアを行い、正しい生活習慣を心がけることでセラミックを長く快適に使用できるでしょう。20年以上使用できるケースも少なくありません。

これに対し、保険が適用される銀歯の寿命は平均して5~7年程度です。セラミックは、適切に使用し続ければ長く使用できる素材といえます。

セラミックの歯の寿命が短くなる原因

セラミックの歯の寿命が短くなる原因の堅い煎餅を食べる女性

セラミックの歯の寿命は10~15年程とされています。「10年と15年では大きな差がある」と感じる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、セラミックの歯の寿命が短くなる原因についてまとめました。以下の点に気をつけて、可能な限り寿命を延ばせるようにしましょう。

外部からの衝撃

セラミックの歯は、外部から強い衝撃を受けると欠けたり割れたりすることがあります。そのため、硬い食べ物の摂取、球技、転倒などに注意しましょう。

自分の歯に合っていない

セラミックの歯と患者さま自身の歯が合っていない場合、寿命が短くなることがあります。患者さま自身の歯と合わなければ、汚れが溜まりやすくなるためです。正しいケアを行わなければ、むし歯になる可能性があります。

また、噛む力がどちらか一方に偏る原因にもなり、徐々に負担が蓄積してしまうでしょう。ふとした瞬間に違和感を覚えたら、歯科医院での精密な検査と施術が必要です。

セルフケアをしない

日々のセルフケアを怠ると、セラミックの寿命が短くなってしまいます。むし歯や歯周病、歯茎が下がると、噛み合わせが悪くなるだけでなく、一般的な寿命よりも短い期間でセラミックの歯を交換しなければならなくなるでしょう。

トラブルを避けるためにも、毎日の丁寧なブラッシングが重要です。歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、磨き残しのないように気を付けましょう。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりなどの癖は歯に負担をかけるため、セラミックが欠けることがあります。就寝中に歯ぎしりや食いしばりを行う場合は、ナイトガードなどを使用すると良いでしょう。

セラミックの歯の寿命が短くならないためにできること

フロスで歯を清潔にする女性

以下では、セラミックの歯の寿命を延ばすための具体的なポイントについてまとめています。

丁寧な歯磨きを習慣化する

正しい口腔ケアが、セラミックの歯の寿命を延ばすためには欠かせません。セラミックは劣化しにくい素材ですが、歯と歯茎の間に汚れが溜まるとむし歯や歯周病の原因になります。土台の歯の状態が悪くなると、セラミック歯が外れる原因にもなります。

歯磨きの際は、歯の表面だけではなく、歯と歯の隙間や歯茎の境目も意識的に磨くようにしましょう。歯ブラシだけでは歯間の汚れは十分に落とせないため、歯間ブラシやデンタルフロスも使用してください。

特に、虫歯菌の動きが活発になる就寝前に歯間ブラシやデンタルフロスを使用すると、口腔内を清潔な状態に保てます。また、歯磨き粉を選ぶ際は、セラミックに優しい成分を使用した製品を選ぶことも重要です。

噛み合わせの調整

噛み合わせが悪いとセラミックの歯に負担をかけ、寿命が短くなることがあります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は注意が必要です。噛み合わせは年齢とともに変化するため、噛み合わせに違和感を覚えたら早めに歯科医院を受診して改善してもらいましょう。

噛み合わせが悪いと、患者さま自身の歯とセラミックの歯のずれた部分に余計な力がかかります。余計な力がセラミックの歯にかかった場合、欠けや割れの原因になるため注意が必要です。

噛み合わせのずれは患者さま自身では修正できないため、定期的に歯科医院に通い、歯科医師に診てもらいましょう。

食生活の改善

ナッツや氷などの硬い食べ物は、歯に過剰な力をかけ、破損の原因になる可能性があります。寿命を延ばすためには、強い力を必要とする食べ物はできるだけ避けるか、セラミックの歯で噛まないように気を付けることが大切です。

正しい生活習慣を心がける

口腔内の健康は、全身の健康と深く関連しています。特に、喫煙は口腔内の健康に悪影響を及ぼし、歯周病のリスクを高めます。セラミックの寿命を延ばすためには、禁煙するのが望ましいです。

また、ストレスによる食いしばりや歯ぎしりも寿命に影響を及ぼします。適度な運動やストレッチでストレスを発散し、歯に負担をかけないように心がけましょう。

定期的にメンテナンスを行う

セラミックの歯を長く快適に使用するためには、歯科医院での定期検診が欠かせません。3~6か月に一度の頻度で検診を受け、歯石の除去や噛み合わせの確認を行いましょう。

検診では、むし歯や歯周病の早期発見はもちろん、セラミックの歯を良好な状態に保つためのアドバイスも受けられます。適切なケアを習慣化することで、セラミックの寿命をさらに延ばせるでしょう。

セラミックの歯が寿命を迎えたときのサイン

セラミックの歯の寿命で虫歯になった女性

個人差があるため、セラミックの歯の寿命がいつなのかは明言できません。以下では、セラミックの歯の交換のタイミングについて紹介します。

セラミックの歯が欠けた・割れた

セラミックの歯が欠けたり割れたりした時は、すぐに新しいものに交換しましょう。セラミックの歯が欠けたり割れたりすると噛む力が弱まり、場合によっては口腔内を傷つける可能性があります。

噛み合わせが悪くなった

セラミックの歯を入れている最中に、患者さま自身の歯と適合しなくなることがあります。歯茎が下がったり歯が削れたりした場合、噛み合わせが悪くなり歯の力を最大限に発揮できなくなります。

違和感を覚えたら、セラミックの歯が寿命を迎えた時のサインといえるでしょう。

むし歯が再発した

セラミックの内部にむし歯が発生した場合も、寿命を迎えた時のサインです。頻繁に起こることではありませんが、定期的な検診やケアを行っていなければセラミックの歯もむし歯になります。

患者さま自身の歯に影響を及ぼしたり、歯周病が発生したりする前に交換するようにしましょう。

セラミックの歯が寿命を迎えたときの選択肢

セラミックの歯のイメージ

セラミックの歯が寿命を迎えたら、新しいセラミックの歯に交換しなければなりません。古いセラミックを外して歯の状態を確認し、必要に応じてクリーニングや治療を行います。その後、再度型を取ってセラミックを作り直して装着します。

セラミックの歯には保険が適用されないため、作成後、数年間は無償で作り直せる保証をつけている歯科医院もあります。歯ぎしりや食いしばりの癖があるなど、寿命が短くなるのが心配な場合は、保証のある歯科医院で治療を受けるようにしましょう。

まとめ

セラミックの歯で綺麗になった歯でコーヒータイムを楽しむ男女

セラミックの歯の一般的な寿命は10~15年程度ですが、適切なケアと定期的なメンテナンスを行うことで長く使用できます。丁寧なケアを習慣化することで20年以上使用できるケースもあります。

また、寿命を迎えた際は、早めに交換することでさらなるトラブルを回避できます。セラミックの歯は審美性や耐久性、機能性に優れた素材ですが、性能を最大限に引き出すためには正しいケアが重要です。

セラミック治療を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。ホームページはこちらWeb診療予約 も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。