インビザライン矯正にかかる期間は? 治療期間が長くなるケースも解説

歯のコラム 2024年03月06日(水)

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

これからインビザライン矯正をするにあたって「インビザライン矯正にかかる期間はどれくらいだろう?」「できるなら治療期間を短くしたいな」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。いくら目立たない治療法とはいえ、矯正治療は早めに終わらせたいと思う方が多いでしょう。

本記事では、インビザライン矯正にかかる期間と、治療期間が長くなるケースについて詳しく解説します。矯正を治療計画どおりに終わらせるポイントも紹介しますので、インビザライン矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正にかかる期間

インビザラインのマウスピース1枚で歯を動かせる距離は約0.25mm、1か月間で動かせる距離は約1mmです。歯の移動距離によって治療期間は異なりますが、部分矯正で約半年〜1年、全体矯正では約2〜3年ほどかかるでしょう。

インビザライン矯正後の保定期間

インビザライン矯正後は保定期間が必要になります。保定期間とは、矯正治療を終えた後の歯が後戻りすることを防ぐために設けられる期間のことで、あらゆる矯正治療後には保定期間が必ず設けられます。

保定期間の長さは、インビザライン矯正にかかった期間と同じくらいとする歯科医院が多いです。歯並びが安定するまでの期間には個人差もあるので、一定ではありません。

インビザライン矯正の治療期間を決める要素

インビザライン矯正の治療期間を決める主な要素は、以下の3つです。

・歯並びの状態
・抜歯の有無
・年齢

それぞれ1つずつ解説します。

歯並びの状態

歯並びの状態が悪いと、歯を動かす距離が長くなるため治療期間が延びる可能性があります。特に、出っ歯・受け口・叢生(そうせい)などの症状がある場合は、奥歯から徐々に歯を動かす必要があるため、治療が長期化する可能性が高いです。

抜歯の有無

歯並びが悪く、歯を動かすスペースが不足している場合は抜歯が必要です。抜歯をした場合は、空いたスペースにほかの歯を動かす必要があるため治療期間が長くなりやすいです。

年齢

インビザライン矯正にかかる期間は、患者さまの年齢によっても左右されます。成人の場合は骨格の成長が終わっているため、歯の移動にはより多くの時間を要します。

個人差はありますが、成人の患者さまの矯正にかかる期間は、子どもの矯正と比べて長くなる傾向があります。

インビザライン矯正の治療期間が長くなるケース

実際に矯正治療を進めていく中では、何が治療期間を長くする原因となるのでしょうか。以下では、インビザライン矯正の治療期間を長引かせる可能性がある具体的な例をご紹介します。

・むし歯や歯周病などのトラブル
・マウスピースの装着時間が短い
・マウスピースの紛失・破損
・リファインメント
・納得のいく仕上がりにならなかった

順番に紹介していきます。

むし歯や歯周病などのトラブル

インビザライン矯正の治療期間が伸びる理由の一つは、むし歯や歯周病などのトラブルが起こったことです。インビザライン矯正中は常にマウスピースを装着しているため、口内やマウスピースが清潔に保たれていないとむし歯になる可能性が高くなります。

治療期間中にむし歯が発生すると、矯正治療と並行して治療を行うか、矯正を一旦中断して治療を行う必要があります。また、むし歯治療によって歯の形が変わると、これまで使用していたマウスピースを作り直す必要もあるため、治療期間が長引く可能性が高いです。

マウスピースの装着時間が短い

マウスピースの装着時間が短いことも、インビザライン矯正の治療期間が長くなる原因の一つです。マウスピースの着用時間は1日20時間が目安ですが、装着時間が短いと矯正の効果が十分に出ません。

また、インビザライン矯正で使用するマウスピースは簡単に取り外しができるため、取り外した後のつけ忘れに注意が必要です。特に、食後や歯みがき後のつけ忘れが多いため、日頃からマウスピースの装着時間を意識しましょう。

マウスピースの紛失・破損

マウスピースの紛失や破損も、インビザライン矯正の治療期間が長くなる一因です。マウスピースの作り直しには1ヶ月ほどかかるので、マウスピースの紛失が続くと、治療計画の見直しが必要になる場合もあります。

マウスピースを紛失したり破損したりした場合は、速やかに歯科医師に連絡するようにしてください。

リファインメント

リファインメントとは、治療計画と実際の歯の動きに誤差が生じたときに、治療計画を見直して修正するプロセスのことです。治療計画にない歯の動きがあった場合や、期待した結果が得られない場合に、治療計画を見直します。

具体的には、追加のマウスピースを作成して誤差を解消します。使用するマウスピースの枚数が増えるため、リファインメントを行うと治療期間が延びるケースが多いです。

マウスピースの紛失や破損のほか、様々な要因によってリファインメントが必要になるケースもあるため、治療期間の延長自体は珍しいことではありません。

納得のいく仕上がりにならなかった

インビザライン矯正の治療期間が予定より延長する一因は、治療結果に対する不満です。インビザライン矯正では、治療をはじめる前にコンピューターを用いたデジタルシミュレーションで、歯の動きや治療期間を事前に確認できます。

矯正後の歯並びをイメージしながら治療計画を立てることが可能ですが、横顔の違和感・咬み合わせの不具合・前歯の突出感など、矯正後に何らかの問題が発生することもあるでしょう。矯正治療を継続する必要があるため、予定よりも治療期間が延びる場合があります。

治療計画どおりに矯正を終えるためには

ここまで、矯正が長引く原因について解説しました。では、インビザライン矯正を治療計画どおりに進めるために自分でできることはあるのでしょうか。

治療計画どおりに矯正を終えるために気をつけることは、以下の3つです。

・むし歯や歯周病の予防
・マウスピースの装着時間を守る
・マウスピースの破損・紛失を避ける

1つずつ確認していきましょう。

むし歯や歯周病の予防

インビザライン矯正中でも、むし歯や歯周病にかかるとそちらの治療を優先する必要があるため、結果的に治療期間が長引きます。むし歯や歯周病の予防のためには、口内やマウスピースを清潔に保つことが重要です。

食後は必ず歯を磨き、マウスピースも洗浄してから装着してください。外出時など、すぐに歯磨きできない場合はうがいだけでも行いましょう。

口内とマウスピースの両方を清潔に保つことが、虫歯や歯周病を予防する上で非常に重要です。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正中は、食事や歯磨きの時間を除き1日20時間以上はマウスピースを装着していないと治療の効果を十分に得られません。マウスピースは取り外しができて便利な反面、つけ忘れが起こりやすいため、装着時間の管理を徹底する必要があります。

装着時間を守ることで、治療計画どおりに矯正を終えられ、理想の歯並びを手に入れられる可能性が高くなるでしょう。

マウスピースの破損・紛失を避ける

マウスピースを装着したまま食事をとるのは、破損の原因となるので避けましょう。また、食事や歯みがきなどでマウスピースを取り外す際は、専用ケースに入れて保管する習慣をつけることが大切です。

取り外した際にティッシュに包んでそのままゴミと一緒に捨てる方が非常に多いので、必ずケースで保管してください。

まとめ

本記事では、インビザライン矯正にかかる期間や治療期間が長くなるケース、そして治療計画通りに矯正を終わらせる方法について解説しました。

インビザライン矯正をできるだけ長引かせないためには、自己管理が重要になります。マウスピースの取り扱いや装着時間の管理、むし歯や歯周病にかからないための口内ケアを徹底することで、予定通りに治療を終わらせることができるでしょう。

全て自分だけで対処しなければならないと考えずに、歯科医師と連携しながら美しい歯並びを手に入れましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。