矯正治療で抜歯は必要?歯を抜くメリット・デメリットも
こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

歯並びを整えることは、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや発音、口腔内の健康にも大きな影響を与えます。矯正治療を受ける際に、多くの方が疑問に思うのは抜歯が必要かどうかという点ではないでしょうか。
歯を抜くことには不安を感じる方も少なくありませんが、治療をスムーズに進めるために必要なケースもあります。
この記事では、矯正治療で抜歯が必要とされるケースと、抜歯をするメリット・デメリットについて解説します。抜歯についての理解を深め、安心して治療を進められるよう参考にしてください。
矯正治療で抜歯が必要なケース

矯正治療で抜歯が必要なケースは、下記のとおりです。
歯列のスペースが足りない場合
歯が大きい、顎が小さい、歯の本数が多いなどの要因で、自然に歯がきれいに並ばず、重なり合ったりねじれて生えたりすることがあります。この状態を改善するために、抜歯をして歯列のスペースを確保する必要があります。
顎の幅を拡大する方法もありますが、永久歯が生えそろって顎が成長しきった12歳頃以降の子どもや大人は、抜歯によって歯を並べやすくするのが一般的です。
顎を引っ込めたい場合
上顎、または下顎の骨格が過度に前方へ突出しているケースでは、歯を並べるスペースを確保するだけでなく、歯列そのものを後方へ移動させる必要があります。抜歯によって前歯を大きく後方へ移動させると、口元の突出感が改善し、顔の横顔のラインが整いやすくなるでしょう。
噛み合わせを改善したい場合
矯正治療の目的のひとつは、歯並びを整えるだけでなく、上下の歯の噛み合わせを正しくすることです。上下の顎の大きさや歯の本数のバランスが悪いと、噛み合わせにズレが生じやすくなります。
歯を抜いて歯並びを整えると、上下のラインが合いやすくなり、自然な噛み合わせを実現しやすくなります。
抜歯をせずに矯正治療を進められるケース

矯正治療を受ける際に、必ずしも抜歯しなければならないわけではありません。患者さまの状態によっては、抜歯をせずに歯並びを整えることが可能なケースも多くあります。
ここでは、どのような場合に抜歯が不要となるのかについて解説します。
顎の成長を利用できる子どもの場合
成長期の子どもは顎の骨がまだやわらかく、発育段階にあるため、顎の成長を利用して歯列の幅を大きくできる可能性があります。急速拡大装置や床矯正などで顎の幅を広げ、歯が重ならないように並ぶと、抜歯を避けられるでしょう。
ただし、永久歯が生えそろい、すでに顎が成長した段階にある場合は、顎の幅を広げることが難しくなります。
歯並びの乱れが軽度な場合
歯並びの乱れが軽度である場合、抜歯せずに矯正治療を行うことが可能です。例えば、歯が少しねじれている、あるいは前後に短い距離だけずれているといった程度であれば、抜歯をしなくても矯正装置の力だけで整えられます。
歯と歯の間に隙間がある場合
歯と歯の間に隙間がある場合(すきっ歯)は、歯列のスペースが余っている状態です。歯が重なり合っている部分があっても、歯を移動させると改善できるため、抜歯が必要ないケースがほとんどといえます。
できるだけ非抜歯で治療計画が立てられるでしょう。
噛み合わせが大きな問題になっていない場合
噛み合わせに大きな問題がない場合も、抜歯をせずに矯正治療を進められるケースが多いです。上下の歯が適切に噛み合っており、歯を移動させるスペースが十分にあると判断される場合は、歯を抜く必要性がありません。歯の位置を調整し、歯並びを整えます。
矯正治療で抜歯をするメリット

矯正治療で抜歯をすることには複数のメリットがあります。
歯並びを改善しやすい
叢生(歯が重なり合っている状態)や過蓋咬合(咬み合わせが深い状態)、出っ歯などは、歯列のスペースが足りないケースが多いです。余白がない状態で歯を無理に並べようとすると、歯を理想の位置に動かせなかったり、後戻りを起こしやすくなったりする可能性があります。
適切な位置に歯を移動させるためには、歯列に余白が必要です。抜歯すると、十分なスペースを確保できて歯を並べやすくなります。見た目の美しさだけでなく、噛み合わせの機能も改善できます。
顔のバランスが整いやすくなる
重度の出っ歯や受け口では、口元の突出感が目立つことを気にしている方が少なくありません。抜歯をすると、歯列を内側に移動できるため、横顔や顔のバランスが整いやすくなります。
口を閉じたときに唇が閉じにくい、横顔のラインが気になるといった悩みを抱えている方は、抜歯によって見た目を改善できるケースがあります。
治療をスムーズに進められる
歯を抜かない場合、奥歯から順番に後ろへ動かして少しずつスペースを確保しなければなりません。そのため、前歯を移動させるまでに時間がかかりやすいです。
一方で、抜歯をする場合は、前から4番目もしくは5番目の歯を抜き、前歯と奥歯の間にスペースをつくることが多いです。奥から順番に歯を動かさなくてよくなるため、歯の移動をスムーズに進められます。
矯正治療で抜歯をするデメリット

矯正治療で抜歯をする場合、以下のようなデメリットがあります。
治療期間が長くなる場合がある
抜歯を行うと、歯の移動量が大きくなるため、治療期間が長くなる場合があります。
ただし、一概に抜歯をするほうが治療期間が延びるわけではありません。歯列のスペースがないにもかかわらず、無理に非抜歯で歯を動かそうとすると、かえって治療期間が長引くケースもありえます。抜歯をしたほうが歯を動かしやすくなり、治療期間が短くなるケースもあるため、歯科医師の診断を受けて相談しましょう。
痛みや腫れが生じることがある
抜歯は外科的な処置をともなうため、処置後に痛みや腫れが生じることがあります。特に親知らずや埋伏歯の抜歯では、腫れや痛みが強く出やすいです。
人によっては、抜歯後の回復までに時間がかかり、普段どおりの食事ができなかったり、痛み止めが必要になったりする場合もあります。抜歯の前には十分な説明を受け、不安な点は歯科医師に相談しておきましょう。
顔のバランスが変化する可能性がある
歯を抜くと口元のボリュームが減り、フェイスラインや横顔の印象が変わる場合があります。口元がスッキリすることもありますが、頬がこけたように見えるなど、理想とは違った仕上がりになるケースも考えられます。
ただし、口元の変化は矯正によって歯を大きく後方へ移動させた結果として起きる変化です。治療前に口元や横顔の変化については歯科医師から説明を聞き、ご自身の希望についても伝えましょう。
健康な歯を抜く必要がある
矯正治療のためとはいえ、虫歯や歯周病などの病気がない健康な歯を抜かなければならないのはデメリットといえます。多くの場合、抜歯の対象になるのは4番目または5番目の歯(小臼歯)です。
健康な歯を抜くことに抵抗を感じる方は少なくありません。ご自身の歯並びで歯を抜くことによるメリットとデメリットについて歯科医師からよく説明を聞き、納得したうえで治療を受けましょう。
まとめ

矯正治療で抜歯を行うかどうかは、歯並びの状態や顔貌、噛み合わせ、顎のバランスなど、さまざまな要素を総合的に判断して決定されます。近年では、抜歯をせずに治療を行うことも増えており、患者さまの希望やライフスタイルに合わせた治療が選択されるようになっています。
抜歯を伴う矯正治療には、歯列や噛み合わせを自然に整えられる、顎の成長を抑制できるといったメリットがあります。反面、治療期間が長くなる、痛みや腫れが生じるといったデメリットもあるため注意が必要です。
矯正治療で抜歯をするかしないかは、患者さまのお口の状態や希望に応じて、歯科医師が慎重に判断します。歯科医師に相談して、納得して治療を進めましょう。
矯正治療を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。
ホームページはこちら、Web診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。