マウスピース矯正で使用する装置が割れたときは!対処法と予防法

歯のコラム 2026年02月04日(水)

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

マウスピースが割れてしまい頭を抱える女性

マウスピース矯正は、装置が透明で目立ちにくく、取り外しができることから人気の高い矯正方法です。

しかし、日常生活のなかで装置が割れるトラブルも少なくありません。割れた装置の使用を続けると、治療の進行に影響を及ぼしたり、効果が得られなくなったりする可能性があります。

この記事では、マウスピース矯正中に装置が割れる原因と対処法、割れるのを防ぐための予防策について詳しく解説します。

マウスピース矯正とは

一部割れてしまったマウスピース

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製の矯正装置(アライナー)を使って、歯並びを少しずつ整えていく矯正方法です。

この方法の特徴は、矯正装置が目立ちにくい点にあります。従来の金属の装置を使用した矯正治療と比べて、審美性に優れているため、日常生活や仕事で人と接する機会が多い方にも選ばれやすい傾向があります。

また、マウスピースは取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすく、口腔内を清潔に保ちやすいというメリットもあります。虫歯や歯周病のリスクを抑えながら治療を進められる点は、多くの方にとって大きな安心材料です。

ただし、マウスピース矯正で使用する装置は1日20〜22時間装着する必要があります。また、マウスピースは1〜2週間ごとに新しいものに交換しながら、段階的に歯を動かしていきます。これを守らないと、計画どおりに治療を進めることができません。

この治療では、患者さん自身の協力と正しい使用がとても重要であり、自己管理ができるかどうかが矯正治療の成果を大きく左右するともいえます。

マウスピースが割れる原因

マウスピースが割れる原因を考える女性

マウスピースはプラスチック製の装置であり、使い方によっては破損することがあります。まずはどのような状況で割れることがあるのか、主な原因を知っておきましょう。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

就寝中や集中しているときに無意識のうちに歯に強い力が加わることがあります。こうした歯ぎしりや食いしばりの癖があると、マウスピース全体に大きな圧力がかかり、亀裂が入ることがあるのです。

適切な方法で着脱ができていない

マウスピースの着脱方法が間違っていると、装置に強い力が加わり、破損の原因になります。特に、急いで指を引っ掛けて外そうとしたり、片側だけから無理に外したりすると、裂けたりひびが入ったりすることがあるのです。

マウスピースが破損するだけでなく、歯や歯茎を傷つける可能性もあるでしょう。

適切な方法でお手入れができていない

マウスピースは毎日しっかりとお手入れをすることが大切ですが、洗い方を誤ると破損につながることがあります。

たとえば、熱いお湯を使って洗うと、マウスピースが変形してフィット感が悪くなるだけでなく、ひび割れの原因にもなります。また、強すぎる力でこすったり、鋭利なものを使って汚れを取ろうとしたりすると、表面に細かい傷が入り、そこから亀裂が広がることがあります。

マウスピースを長く清潔に保つためには、やさしく洗うことと、扱いに注意することが大切です。

専用のケースに保管していない

外したマウスピースをそのままポケットやカバンに入れると、外的な衝撃が加わって破損することがあります。また、机や洗面台に直接置くと、誤って落としたり踏んだりする可能性もあるでしょう。

割れたマウスピースを使い続けるリスク

割れたマウスピースを使い続けるリスク

割れたマウスピースをそのまま使い続けると、見た目の問題だけでなく、歯やお口全体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。矯正効果が得られないだけでなく、口内のトラブルの原因にもなりかねません。

ここでは、割れた状態のマウスピースを使い続けることで起こりうる具体的なリスクについて解説します。

計画どおりに歯を動かすことができない

マウスピースは一つひとつが、歯の位置を正確に動かすための形状に作られています。

割れやひびがあると、装置が歯に均等な圧力をかけられなくなり、矯正の進行にズレが生じます。このような状態が続くと、予定よりも歯の動きが遅れることがあり、治療期間の延長につながる恐れがあるのです。

歯や歯茎に負担がかかる

破損したマウスピースの断面が鋭利になっていると、装着中に歯茎や頬の内側の粘膜を傷つける可能性があります。また、割れた部分に隙間ができると、食べかすや汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病を引き起こすリスクも高まります。

違和感や痛みがある場合は無理に装着せず、速やかに歯科医師に相談することが大切です。

マウスピースが外れやすくなる

マウスピースは歯にぴったり合うように作られているため、形が崩れると密着度が低下します。割れた部分があると、装着時にすき間ができたり、しっかり固定されなくなったりすることもあるでしょう。その結果、話しているときや口を動かしたときに外れることがあるのです。

安定感のない状態が続くと、マウスピース全体の保持力にも影響し、歯の動きにも悪影響を及ぼすおそれがあります。

マウスピースが割れたときの注意点

マウスピースが割れたときの注意点

ここでは、マウスピースが割れた際に気をつけるべき点について詳しく解説します。

割れたマウスピースを装着し続けない

割れたマウスピースをそのまま使い続けるのは危険です。破損した部分が歯ぐきや粘膜に当たり、痛みや炎症を引き起こすことがあります。また、本来の適切な力がかからなくなり、歯の移動に影響が出るリスクもあります。

破損を見つけたら、できるだけ早く使用を中止し、歯科医師に相談しましょう。

自分で直そうとしない

割れたマウスピースを自分の判断で接着剤などを使って補修すると、かえって問題を大きくするおそれがあります。

市販の接着剤は口の中で使用することを想定しておらず、健康への影響やアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。また、形がわずかにズレるだけでも歯への圧力に偏りが生じ、矯正が計画どおりに進まなくなることがあります。

マウスピースが割れても自分で直そうとせず、歯科医院で相談することが大切です。

自己判断でマウスピースの装着を中断しない

治療の途中で痛みや違和感が強い場合など、自分の判断でマウスピースの装着を中断したくなることもあるかもしれません。

しかし、装着を中断すると、動かした歯が元の位置に戻ったり、治療計画にずれが生じたりする可能性があります。違和感がある場合は、まずは歯科医師に相談し、指示を仰ぐことが大切です。

マウスピースが割れたときの対処法

マウスピースが割れたため、歯科医師にみてもらっている

マウスピースに割れがあることに気づいたときは、まず歯科医院に連絡し、状況を伝えることが大切です。

マウスピースの破損具合によっては、新しい装置の作製が必要になる場合もあれば、次の段階のマウスピースへの移行が認められることもあります。判断は担当の歯科医師に任せるのが安全です。

自分の判断で使い続けたり、修理を試みたりすると、矯正の進行に悪影響が出るおそれがあります。できるだけ早く専門の対応を受け、指示に従って対処することが、安心して治療を続けるためのポイントです。

マウスピースが割れるのを防ぐには

適切に手入れされたマウスピース

マウスピースを良好な状態で使い続けるには、日々の取り扱いや習慣を見直すことが重要です。以下のポイントを意識することで、破損のリスクを減らすことができます。

正しい方法で着脱する

マウスピースを装着・取り外しするときは、両手でバランスよく行いましょう。片側だけを強く引き上げたり、爪を使って力をかけたりすると、一部に負担がかかり、ヒビや割れの原因になります。ゆっくり丁寧に動かすことで、装置への負担を軽減できます。

正しい方法でお手入れを行う

マウスピースの破損を防ぐためには、洗浄時に使用する水の温度や力の加え方に注意が必要です。熱湯を使うと変形の原因になりやすく、研磨剤入りの歯磨き粉は表面に細かいキズを残すことがあります。こうしたダメージが積み重なると、ヒビが入りやすくなるのです。

洗う際は、水やぬるま湯を用いて、柔らかいブラシで軽く汚れを落とすようにしましょう。専用の洗浄剤を使うことで、目には見えない細菌やニオイの原因を除去することも可能です。毎日の丁寧なケアが、マウスピースの割れを防ぐことにつながります。

適切に保管する

マウスピースを外している間は、専用のケースに入れて保管することが大切です。机の上やポケット、バッグの中などにそのまま置いておくと、落下や圧迫によってひびが入ったり、形が変わったりすることがあります。また、むき出しの状態ではホコリや汚れも付きやすくなります。

保管ケースを使うことで、マウスピースの破損を防ぐことができます。

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

強く噛みしめる癖や歯ぎしりがあると、マウスピースに過度な力がかかり、ひび割れや破損の原因になることがあります。特に就寝中など無意識のうちに力が加わる場面では、装置に大きな負担がかかります。

こうした癖に気づいたときは、日常生活のなかでストレスをため込みすぎないように意識したり、日中の噛みぐせに注意を向けたりすることが対策につながります。

噛みしめや歯ぎしりが気になる場合は、歯科医院で相談し、生活習慣や姿勢などについてアドバイスを受けるのもひとつの方法です。

定期的に歯科医院を受診する

マウスピースの状態や歯の動きを定期的にチェックしてもらうことで、小さな異常に早く気づくことができます。違和感や変形が見られた場合も、早めに歯科医院で相談すれば、大きなトラブルを未然に防ぎやすくなります。

治療が順調に進んでいるか確認する意味でも、定期的な通院は重要です。

まとめ

マウスピース矯正をしている女性

マウスピース矯正中に装置が割れると、見た目の問題だけでなく、治療計画や歯の健康に大きな影響を与えるリスクがあります。割れたマウスピースをそのまま使い続けると、矯正力が正しくかからず治療がスムーズに進まなくなるだけではなく、口腔内を傷つけるおそれがあるのです。

万が一、マウスピースが割れた場合には、速やかに使用を中止し、自己判断での接着剤などによる修理は避け、早急に歯科医院に連絡して指示に従いましょう。また、装置の破損を防ぐためには、正しい着脱方法やお手入れ、保管方法を徹底することが重要です。

定期的な通院と日々のケアを怠らないことで、矯正治療を安全、かつ予定どおりに進めることができます。

マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。

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