審美歯科治療の費用はどれくらい?保険適用の有無も解説

歯のコラム 2025年11月12日(水)

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

ワイヤー矯正の模型を示しながら費用の説明をする歯科医師

近年、歯の美しさに注目が集まり、審美歯科への関心が高まっています。審美歯科とは、見た目の美しさと機能性の両立を目指す歯科医療であり、ホワイトニングやセラミック治療など、さまざまな選択肢があります。

しかし、気になるのはその費用ではないでしょうか。一般的な歯科治療と異なり、審美歯科には保険が適用されないケースも多く、高額になることがあります。

この記事では、審美歯科治療の費用相場や、保険が適用されるかどうか、各審美歯科治療の費用の目安などについて詳しく解説します。

審美歯科とは

白くてきれいな歯を指さす女性の口元

審美歯科は、歯や口元の美しさを追求することを目的とした医療分野です。一般歯科が虫歯や歯周病などの治療に重点を置くのに対し、審美歯科は見た目の改善や機能の回復を主な目的としています。

ホワイトニング、セラミック治療、矯正治療、ラミネートベニアなど、多岐にわたる施術が行われます。審美歯科治療は、歯の色や形、歯並び、歯ぐきのラインなど、さまざまな視点からアプローチし、より自然で美しい口元を実現します。個々の希望やライフスタイルに合わせたオーダーメイドの治療が可能な点も特徴です。

審美歯科は、見た目の改善だけにとどまらず、自信を持って笑えるようになったり、清潔感を保てたりと、心身の健康にも良い影響を与える可能性があります。美容目的とされることが多いものの、咀嚼機能の改善や発音の向上など、機能面の回復にも配慮しています。

ただし、審美歯科の治療は自由診療となるケースが多いため、費用については事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

審美歯科で治療を受ける場合の費用

審美歯科で治療を受ける場合の費用のイメージ

審美歯科は、歯の見た目を美しくするために行う治療ですが、使う素材や治療内容によって費用には大きな差があります。ここでは、代表的な審美歯科の治療と、その費用の目安について解説します。

ホワイトニング

ホワイトニングは歯を白くするための治療で、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの3種類があります。それぞれ費用だけでなく特徴が異なるため、一つずつ確認しましょう。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、クリニックで行うホワイトニングです。漂白効果の高い薬剤を使用しますが、歯科医師や歯科衛生士が施術を行うので安全性が高く、1回の施術で効果を実感する方も多いです。

しかし、その分費用が高額になる傾向にあります。1回あたりの費用相場は、3万円~8万円程度です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、クリニックで作製した専用のマウスピースを自宅に持ち帰り、処方された薬剤をマウスピースに塗布して装着する方法です。1日1~2時間、これを2週間から1ヶ月ほど続けることで歯が徐々に白くなっていきます。

費用は、1万5,000円〜5万5,000円程度が目安でしょう。また、薬剤の追加購入に5,000円〜1万円程度の費用がかかることが多いです。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。即効性と持続性の両方を重視したい方に選ばれています。費用相場は、5万円~15万円程度です。

セラミック治療

虫歯の治療後に、銀歯の代わりにセラミックを選択する治療も人気です。セラミックは陶器素材の一種で、天然歯に近い見た目を再現できるため、前歯や人目に触れる部分に使用されることが多いです。銀歯と比べて、長期間美しい状態を保てるのもメリットでしょう。

セラミックを用いた治療は保険が適用されず、すべて自己負担となるため、費用は高額になることが多いです。素材によって費用が大きく変動しますが、目安は下記のとおりです。

  • オールセラミック:4万円から18万円
  • ジルコニア:6万円から22万円
  • ハイブリッドセラミック:3万円から8万円
  • e-max:4万円から15万円
  • メタルボンド:8万円から15万円

歯列矯正

歯列矯正は、歯並びを整えるための治療で、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや咀嚼機能の向上も期待できます。費用は矯正方法や治療期間によって大きく変動します。

矯正にはワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。それぞれの特徴と費用目安は、以下のとおりです。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯並びを整える方法です。幅広い症例に対応できる反面、ブラケットやワイヤーが目立つという欠点があります。見た目が気になる方には不向きかもしれません。

ワイヤー矯正での治療費は、全体矯正で60万円〜100万円程度、部分矯正で20万円〜40万円程度が一般的です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、クリアアライナーなどのプラスチック製のマウスピースを装着して歯を動かす方法です。装置が透明で目立ちにくく、取り外しができるため、食事や歯磨きも普段通りにできます。

部分矯正の場合は、20万円~50万円ほどで受けられます。全体矯正では、40万円〜80万円ほどが相場でしょう。

審美歯科治療に保険は適用される?

審美歯科治療に保険は適用されるのかパソコンで調べる男性

審美歯科治療は、保険が適用されない自費診療に分類されることがほとんどです。なぜなら、一般的に審美歯科は、歯の見た目を美しくすることを目的とした治療が多いためです。

歯科の保険診療は、機能の回復や維持のための治療に制限されており、美容的な要素が含まれる治療は、原則として保険の適用対象外です。

審美歯科治療にかかった費用は医療費控除の対象?

医療費控除のイメージ

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得控除の対象となる制度です。確定申告をおこなうことで、納めた税金の一部が還付されます。

しかし、治療の内容によっては医療費控除の対象にならないこともあるので注意が必要です。医療費控除の対象となるのは、健康な歯を治療するのではなく、機能回復を目的とした治療の場合です。具体的には、虫歯や歯周病の治療、噛み合わせの異常の改善、事故やケガによる歯の破損の修復などが挙げられます。

これらの治療は、健康状態の維持や回復に貢献するため、医療費控除の対象となります。

一方で、見た目の美しさを追求するための治療は、医療費控除の対象外となります。例えば、歯の形を整えるためのセラミック治療や、歯の色を白くするためのホワイトニング、目立たない矯正治療などは、機能回復が主な目的ではないと判断される可能性があります。

これらの治療目的は、審美的な美しさの追求に該当するため、原則として医療費控除の対象とは認められません。

治療が医療費控除の対象になるかどうかは、診療内容や目的によって異なるため、事前に歯科医師に確認することが大切です。

また、医療費の控除を受けるためには、領収書や診療明細書などの書類を保管する必要があります。しっかりと保管しておきましょう。

まとめ

笑顔で寄り添う男女

審美歯科治療には、費用が高額になるものもありますが、見た目のコンプレックスを解消できる大きなメリットがあります。治療内容や使用する材料によって費用が異なり、自費診療となるケースがほとんどです。

そのため、治療前にはしっかりと費用について確認することが大切です。また、医療費控除の対象となる場合もあるため、確認しておくと良いでしょう。

審美歯科治療を検討する際には、費用だけでなく、治療内容や効果、リスクなどを総合的に判断し、自分に合った治療方法を選択することが重要です。

審美歯科を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。

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