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Blog Blog 歯並びをきれいに整える!インビザライン矯正で抜歯が必要なケース

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

  • 歯並びをきれいに整える!インビザライン矯正で抜歯が必要なケース

美しい歯並びを手に入れるための方法として、インビザライン矯正があります。

しかし、インビザラインだけで理想の歯並びを実現できるケースばかりではありません。特に、歯並びの乱れが大きい場合や、歯の位置が大きくずれている場合など、十分なスペースがないときは抜歯が必要になることがあります。

今回は、インビザライン矯正で抜歯が必要となるケースと、抜歯のメリット・デメリットについて詳しく解説します。インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

インビザライン矯正で歯が動く仕組み

 

歯は、歯茎から出ている歯冠と、歯茎に隠れている歯根にわけられます。歯根の周りには歯根膜という、骨と結合している組織があります。歯科矯正では、歯根膜の性質を利用して歯を動かすのです。

歯根膜は歯根と骨の間にある薄い膜ですが、一定の厚みを保とうとする性質があります。歯科矯正により歯冠に力を加えると、歯根が引っ張られます。引っ張られた側の歯根膜は伸びて、押された側の歯根膜は縮むでしょう。

引っ張られて伸びた側の歯根膜は厚みが増し、押し縮められた側の歯根膜は厚みが縮まります。歯根膜はもとの厚みに戻ろうとして骨の吸収と再生を行います。

力を加えられて変化した厚みをもとに戻そうと歯根膜が働くことで、歯が少しずつ移動するのです。

インビザライン矯正では、マウスピースを使用して歯に力を加えます。1日20〜22時間装着するので、持続的に力を加えて歯を移動させるのです。

 

インビザライン矯正で抜歯をするメリット

 

  • 歯並びをきれいに整える!インビザライン矯正で抜歯が必要なケース

インビザライン矯正で抜歯をするメリットは、以下のとおりです。

治療期間が短くなる可能性がある

抜歯せずに矯正治療を行う場合、全体的に歯を動かして歯を並べるスペースを作る必要があります。十分なスペースが確保されたあと、位置を変えたい歯を移動させますが、全体的に歯を移動させるので時間がかかるでしょう。

しかし、最初から大きくずれた歯を抜けば、治療期間を短縮できます。ずれた歯以外の歯を抜歯する場合でも、移動させる歯の本数が減るため治療期間が短くなるでしょう。

使用するマウスピースの枚数が少なくなるため、費用の負担も減らせます。

歯を並べやすくなる

特に、ガタガタした歯並び(叢生)の場合、抜歯によって生じるスペースは非常に重要です。抜歯によって確保したスペースを利用して歯を効率的に動かし、理想的な歯列を実現するのです。

抜歯をしなければ、そもそも歯を並べるためのスペースが足りないかもしれません。抜歯は、インビザライン矯正の効果を最大限に引き出す手段となり得るのです。

歯肉退縮を抑えられる

大きく位置がずれた歯を動かす際、移動距離が長いと歯に過度な力がかかり、歯槽骨の吸収を引き起こすことがあります。歯槽骨が吸収されると、歯茎が下がる歯肉退縮のリスクが高まります。

歯肉退縮のリスクが高いと判断された場合は、無理に歯を残すよりも抜歯を行ったほうがよいでしょう。

 

インビザライン矯正で抜歯をするデメリット

 

インビザライン矯正で抜歯をするデメリットは、以下のとおりです。

治療期間が長引く可能性がある

メリットとして治療期間が短くなる可能性をお伝えしましたが、抜歯をしたことで治療期間が長引くケースも存在します。歯を抜いて生じたスペースを埋めるために時間がかかることがあるためです。

本来大きく歯を動かす必要がない歯並びでも、抜歯によって生じたスペースは埋めなければなりません。大きなスペースを埋めるために、歯並び全体を大幅に動かさなければならないことがあるのです。

抜歯を行うかどうかは、慎重に検討する必要があるでしょう。

食事の摂取が困難になる場合がある

インビザライン矯正で抜歯を行った際、スペースが完全に埋まるまでの期間は食事しにくいと感じる場合があります。食べ物を噛みにくい、すき間に食べ物が詰まるなど、ストレスを感じることもあるでしょう。

抜歯によるスペースが完全に埋まるまでの一時的な問題ですが、日常生活に不便さを感じることがあります。インビザライン矯正において抜歯を検討する際は、食事への影響も考慮する必要があるでしょう。

健康な歯を失う

インビザライン矯正で抜歯を行う最大のデメリットは、健康な歯を失うことです。特に、長期的な視点で考えたときにデメリットとなり得ます。

健康な歯が少なくなると、年齢を重ねた際に認知症などの病気の発症リスクが高まるとされています。虫歯やケガによる歯の喪失とは異なり、矯正における抜歯では健康な歯を抜くことが多いです。

そのため、将来的な健康リスクを不必要に増加させる可能性があるのです。歯の本数が減少することで、将来的に虫歯やケガで歯を失った際の治療の選択肢が限られる可能性もあります。

すき間が残る可能性がある

歯を並べるスペースを作るために抜歯を行った場合、抜いた部分のスペースを埋めるプロセスが長引くことがあります。スペースが最後まで完全に埋まらず、すき間が残ることもあるでしょう。

すき間が残ると、将来的に隣接する歯が傾くリスクや、歯並びが乱れるリスクがあります。

 

インビザライン矯正で抜歯が必要なケース

 

  • 歯並びをきれいに整える!インビザライン矯正で抜歯が必要なケース

インビザライン矯正で抜歯が必要になるケースを確認しましょう。

前歯が大きく突出している

前歯の突出感が強い場合は、抜歯が必要になるケースが多いです。歯並びを整えるだけでは、突出感を解消できないことがあるためです。

インビザライン矯正は歯列の問題や噛み合わせの調整には効果的ですが、前歯の突出感を取り除くためには抜歯が必要になることがあります。抜歯をすることで、前歯が後ろに移動するスペースを作り出せるのです。

生えている位置が大きくずれている

特に、重度の八重歯や重度の乱杭歯は、抜歯が必要になることが非常に多いです。歯がきれいに並ぶためのスペースが不足していることが原因の場合が多いので、十分なスペースを確保する必要があるでしょう。

適切なスペースを作り出すために小臼歯を抜歯し、不自然な位置に生えた歯を移動させるのが一般的です。

歯の向きが大幅に乱れている

歯の向きが大幅に乱れている場合、マウスピースが適切に密着しないことがあります。マウスピースがきちんと歯列に沿わないと、期待される効果を得られないでしょう。

小臼歯や周辺の歯を抜くことによって必要なスペースを作り、正しい方向へと矯正することがあります。

 

インビザライン矯正で抜歯が不要なケース

 

インビザライン矯正で抜歯が不要なケースを確認しましょう。

歯列を側方に動かせる

歯列の幅を横に拡張できる場合は、抜歯が不要になることが多いです。インビザライン矯正の特徴は、歯に一定の力を加えて歯列を側方に拡大できることでしょう。歯列が全体的に外側へ広がれば、抜歯せずに歯並びを整えられます。

八重歯や乱杭歯でも、大きなスペースが必要でない場合は抜歯をせずに治療できる可能性があります。

歯列を後方に動かせる

インビザライン矯正は、歯列を後ろに動かすことが得意です。奥歯を後ろに移動できれば、前の歯を移動させるための必要なスペースを確保できます。歯列を後方に動かせる症例の場合は、抜歯が不要になるでしょう。

ただし、奥歯の後ろに顎の骨が存在することが条件です。歯は歯茎や顎の骨に支えられているため、顎の骨がない部分には移動させられません。

また、奥歯の後ろに親知らずがある場合は、親知らずのみ抜歯するのが一般的です。親知らずは歯並びや噛み合わせに悪影響を与える可能性が高いので、矯正治療を受ける場合は抜歯することが多いでしょう。

IPRで対応できる

IPRとは、歯のエナメル質を少量削り、歯と歯の間にすき間を作る処置です。

1本の歯につき多くても片側0.3mm程度しか削らないので、痛みが生じることはないでしょう。エナメル質の厚さはおおよそ1.5〜2mmなので、歯の健康に悪影響を及ぼすことはないとされています。

隣接する歯を削れば、合計で0.6mmのすき間を作り出せます。IPRで歯を並べるためのスペースを確保できる場合は、抜歯は必要ありません。

 

インビザライン矯正で抜歯をするタイミング

 

インビザライン矯正で抜歯が必要な場合、通常は治療開始前に抜歯を行います。歯がある程度動いたあとに抜歯を行うこともありますが、基本的には治療前に抜歯を行うでしょう。

ただし、矯正治療専門の歯科医院では抜歯できないことがあるので注意が必要です。抜歯が必要と判断された方は、ほかの歯科医院で抜歯のみ行わなければならないことがあります。

特に、親知らずの抜歯の難易度が高い場合、通常の歯科医院では対応できないことがあるでしょう。設備の整った大学病院などで抜歯しなければならないこともあります。

抜歯のタイミングや方法については、事前にしっかりと確認しましょう。

 

まとめ

 

  • 歯並びをきれいに整える!インビザライン矯正で抜歯が必要なケース

インビザライン矯正における抜歯の必要性は、症例によって異なります。

例えば、歯並びが大きく乱れている場合や、歯の位置が大きくずれている場合などは、抜歯が必要になることが多いです。抜歯によって十分なスペースを確保し、歯を効率的に動かすことが可能になるからです。

しかし、抜歯にはデメリットもあります。健康な歯を失うことや、治療期間が延びる可能性があること、食事においてストレスを感じることが挙げられるでしょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。