Blog インビザラインで矯正する場合にかかる費用は?内訳も詳しく解説!
透明なマウスピースを使用するインビザラインは、装置が目立ちにくいため人気の治療法です。インビザラインを検討している方が最も気になるのは、治療にかかる費用ではないでしょうか。
今回は、インビザライン矯正にかかるトータルの費用を、治療前から治療後までのプロセスごとに解説します。インビザラインとワイヤー矯正の費用の比較も行うので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、マウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療です。インビザラインで使用するマウスピースは、薄くて透明で歯茎のラインに沿っているので、装置が目立たないことが最大のメリットでしょう。
ただし、インビザライン矯正は、マウスピースのケアなどを患者様自身で管理しなければいけません。装着時間・交換時期なども守る必要があります。
マウスピースの装着時間や交換時期を守れない場合、予定していた期間で治療が終わらず、治療計画の修正のために追加でマウスピースが必要になることがあります。マウスピースを追加する場合、費用がかかることもあるので注意しましょう。
インビザラインで矯正する場合にかかる費用
インビザライン矯正では、マウスピースの作成や診察費用などの矯正期間中だけでなく、治療が始まる前のカウンセリングや精密検査、治療後の保定期間にも費用がかかります。
インビザライン矯正にかかるトータルの費用を、治療前から治療後までのプロセスごとに確認しましょう。
①初診・カウンセリング
まずは、歯科医院でカウンセリングを受けることから始まります。カウンセリングの費用は、無料〜5,000円程度でしょう。
カウンセリングとは、インビザラインの治療の進め方やメリット・デメリット、治療の注意点などを説明される場です。口内のチェックも行うので、患者様の歯並びを治すためにかかる大まかな期間や費用についても確認できるでしょう。実際に歯科医院に来院するので、歯科医院の雰囲気や歯科医師・スタッフの人柄も知れるよい機会です。
インビザラインを含めた矯正治療は、短くても数か月、長ければ2年以上かかることも珍しくありません。インビザライン治療を受ける歯科医院は、通いやすい歯科医院かどうか、コミュニケーションを取りやすいかどうか、治療内容について納得できるかどうかなどをポイントに決定しましょう。
②精密検査
インビザラインを始めるために、口内や歯並びの状態を詳しく把握します。精密検査では視診、レントゲン撮影、CT撮影、歯型採取、クリンチェック、お顔や歯並びの写真撮影などを行います。費用は、30,000~50,000円程度です。
インビザラインでは、独自のシステムであるクリンチェックに歯型を読み込むことで、治療前の歯並びから理想とする歯並びになるまでをシミュレーションできます。シミュレーションで治療計画を立てられるため、治療にかかるマウスピースの枚数・治療期間・費用などを治療開始前に把握できるのです。
クリンチェックによって期間や費用を治療前に把握できることは、インビザラインならではのメリットといえるでしょう。
③矯正治療
インビザラインのマウスピース作成にかかる費用は、使用するマウスピースの枚数で変動します。治療範囲が狭い部分矯正よりも、全体的な噛み合わせや歯並びを整える全体矯正のほうが費用がかかるでしょう。マウスピースの作成にかかる費用の相場は、部分矯正の場合は100,000~500,000円、全体矯正の場合は500,000~1,000,000円程度です。
また、インビザライン矯正は患者様自身でマウスピースを管理して治療を進めますが、1~2か月に1回程度、歯科医師に診察してもらう必要があります。マウスピースの調整や診察など、定期的な通院にかかる費用は、3,000~5,000円程度が一般的です。
矯正期間中の診察では、歯並びや噛み合わせなど、矯正治療が問題なく進んでいるか確認します。マウスピースの調整が必要な場合は行い、虫歯や歯周病がないかも確認するでしょう。定期的に口内をチェックすることで、何かトラブルがあった際に早期に対応できます。歯科医師に指定された頻度で定期的に通院しましょう。
④保定期間
矯正期間が終われば、矯正治療が終わりというわけではありません。矯正治療では、移動させた歯を定着させる保定期間が必要です。保定期間は、歯の位置を固定させるためにリテーナーを装着します。リテーナーの作成には、10,000〜50,000円の費用がかかるでしょう。
インビザラインのマウスピースと同様に、リテーナーも1日20~22時間装着します。歯が安定してくると就寝時だけの使用など、装着時間は短くなるでしょう。
保定期間中の診察頻度は、最初は矯正期間中と同じく1~2か月に一度です。経過に合わせて3~4か月に一度、半年に一度と間隔を空けるのが一般的です。経過観察や診察にかかる費用は、3,000~5,000程度でしょう。矯正期間中と比べると、定期的な診察にかかる費用は抑えられます。
⑥インビザライン矯正以外に追加でかかる費用
初回のカウンセリングや精密検査で虫歯や歯周病が見つかった場合、インビザライン矯正を始める前に治療しなければいけません。虫歯・歯周病の治療にかかる費用は、3,000〜10,000円程度です。
歯科治療の費用は保険が適用されますが、虫歯や歯周病の進行度には個人差があります。軽度な虫歯や歯周病であれば数千円で治療できますが、複数回の通院が必要な場合は10,000円を超えることもあるでしょう。
また、出っ歯やガタガタした歯並びなど、インビザライン矯正を始める前に抜歯が必要になることがあります。虫歯や歯周病などで抜歯する場合は保険が適用されますが、矯正治療で必要になる抜歯(便宜抜歯)には保険が適用されません。そのため、歯科医院によって費用が異なります。抜歯1本につき10,000円前後かかるのが一般的です。
インビザラインとワイヤー矯正の費用比較
インビザラインとワイヤー矯正にかかる費用を比較して解説します。
<インビザラインとワイヤー矯正の費用>
矯正の種類 |
部分矯正 |
全体矯正 |
|
インビザライン矯正 |
100,000〜500,000円 |
600,000〜1,000,000円 |
|
ワイヤー矯正 |
表側矯正 |
300,000〜600,000円 |
600,000〜1,200,000円 |
裏側矯正 |
400,000〜700,000円 |
1,000,000〜1,700,000円 |
|
ハーフリンガル矯正 |
400,000〜700,000円 |
800,000〜1,500,000円 |
インビザライン矯正の費用相場は、部分矯正の場合100,000〜500,000円、全体矯正の場合600,000〜1,000,000円です。
ワイヤー矯正には3種類の方法があります。歯の表側に矯正装置をつける表側矯正に比べると、矯正装置が見えにくいハーフリンガル矯正や裏側矯正のほうが、費用が高くなるでしょう。
インビザライン矯正は、治療開始前に治療期間や費用を把握できます。マウスピースの管理がきちんとできていれば、シミュレーションで出された期間や費用を大幅に上回ることは少ないでしょう。ワイヤー矯正も矯正期間や費用を大まかに把握できるものの、歯の動き具合によってその都度調整が必要になります。治療の進行度によっては、当初の予定よりも費用がかかるでしょう。
また、インビザライン矯正は1~2か月に一度の通院ですが、ワイヤー矯正は1か月に一度通院しなくてはなりません。インビザラインは患者様自身で進める治療ですが、ワイヤー矯正は経過に合わせてその都度歯科医師が装置を調整するためです。ワイヤー矯正は通院頻度が高いため、診察費用はインビザラインよりもかかるでしょう。
患者様自身でマウスピースの管理をしっかり行えるのであれば、インビザラインはワイヤー矯正よりも費用を抑えられます。
しかし、インビザラインは口内や歯並びの状態によって、対応できないことがあります。マウスピースの装着時間や交換時期を守れなければ、予定していた治療期間・費用を上回る場合があることも理解しておきましょう。
インビザラインは保険が適用されるのか?
インビザラインなどの矯正治療は、保険が適用されず自費診療になります。
ただし、歯並びが悪いことによって噛み合わせに問題がある場合や、先天性疾患がある場合は、矯正治療が必要と判断され保険が適用されます。保険適用になるかどうかは歯科医師が判断しますので、インビザライン矯正を検討している場合は歯科医院を受診しましょう。
インビザラインは医療費控除の対象になるのか?
医療費控除の対象として認められる歯科治療は、保険適用の治療と同様に、治療が必要と判断された場合に限られます。そのため、見た目を改善することが目的のインビザライン矯正は、多くの場合、医療費控除の対象になりません。
ただし、噛み合わせに異常があるなど、医療費控除の対象として認められる場合もあります。一度、歯科医師に相談するとよいでしょう。
インビザラインの費用を安くする方法はある?
インビザラインの費用を安くする方法をご紹介します。
部分矯正を選択する
インビザラインの費用は、使用するマウスピースの枚数に左右されます。できるだけ費用を抑えたい場合は、治療範囲が狭い部分矯正を選ぶとよいでしょう。
ただし、すべての症例が部分矯正で対応できるわけではありません。ご自身の歯並びが部分矯正で対応できるかどうか知りたい方は、歯科医院を受診してください。
マウスピースの管理の徹底する
インビザラインは、患者様自身でマウスピースを管理して進める治療です。装着時間や交換時期を守れなかった場合は治療がうまく進まず、追加で費用がかかるでしょう。
マウスピースの自己管理をすることでインビザライン治療の費用を安くできるわけではありませんが、予定どおりに治療を進めることにつながります。追加の診察や虫歯の治療、マウスピースの作成などに費用がかからないので、余計な費用を抑えられるでしょう。
マウスピースの管理だけでなく、マウスピースのケアや毎日の歯磨きも丁寧に行ってください。虫歯や歯周病を予防することで、虫歯の治療などの費用を抑えられます。
まとめ
インビザラインで矯正する場合にかかる費用は、部分矯正の場合100,000〜500,000円、全体矯正の場合は600,000〜1,000,000円程度です。
インビザライン矯正では、マウスピースの作成など矯正治療中だけではなく、治療前のカウンセリングや精密検査、治療後の保定期間にも費用がかかります。高いと感じるかもしれませんが、インビザラインはシミュレーションで事前に治療の進み方を把握できるため、予定していた費用を大幅に上回ることはないでしょう。治療中の通院頻度はワイヤー矯正よりも少ないため、トータルでかかる費用は抑えられる可能性が高いです。
ただし、インビザラインは歯並びや口内の状態によって適応できないことがあります。インビザライン矯正で治療可能かどうかは、歯科医師に判断してもらう必要があるでしょう。
インビザライン治療を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。