Blog ワイヤー矯正の費用相場はどれくらい?保険が適用されるかも解説!
「ワイヤー矯正は費用が高くてなかなか手を出せない」と思っている方が多いのではないでしょうか。保険適用になるケースが少ないことからも、ハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
また、ワイヤー矯正の費用は、治療の種類や使用する装置の素材、治療を受けるクリニックなどによって大きく変わります。費用の相場がわかりにくいため、できるだけ費用を抑えて矯正するにはどうすれば良いか悩むでしょう。
そこで本記事では、ワイヤー矯正の種類ごとにかかるおよその費用や、ワイヤー矯正の費用の内訳などについて詳しく解説していきます。ワイヤー矯正にチャレンジしてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正とは、ワイヤーの力で徐々に歯の位置を移動させて歯並びを整える治療法です。歯の表面にブラケットを取り付け、ブラケットにワイヤーを通します。
もっとも一般的な歯科矯正です。歯1本ずつに矯正装置を取り付けるため、マウスピース矯正では対応できない症例でも治療できることがあります。より確実に歯を動かせることがメリットでしょう。
ワイヤー矯正の種類は3つあります。表側矯正と裏側矯正、ハーフリンガル矯正があり、患者さまに適した方法で治療します。
ワイヤー矯正の費用相場はどれくらい?
ワイヤー矯正の費用の相場は、治療の種類によって異なります。
表側矯正
表側矯正とは、歯の表側にブラケットとワイヤーを取り付けて歯並びを整える方法です。表に矯正装置がついているため、見た目で矯正治療中なことがわかります。
ワイヤーが目立って嫌だと感じる方が多いかもしれませんが、最も治療実績があり、幅広い症例に対応できる方法です。歯を動かすスピードも早いため、他の治療法より短期間で終わる可能性が高いです。
費用の相場は、全体矯正の場合は60万〜130万円、部分矯正の場合は30万〜60万円ほどです。特に見た目を気にしないのであれば、最も確実に治療できてリーズナブルな治療法と言えるでしょう。
裏側矯正
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付けて歯並びを整える方法です。歯の裏側に矯正装置がついているためワイヤーが目立たず、矯正治療中であることがわかりにくいことがメリットでしょう。
しかし、高度な技術が求められるため、表側矯正と比べると費用は高いです。裏側矯正の費用の相場は、全体矯正で100万〜170万円、部分矯正で40万〜70万円ほどになります。
予算に余裕があって、できるだけ治療中の見た目を自然に保ちたい方から選ばれています。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正とは、上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正で歯並びを整える方法です。表側矯正より矯正装置が目立つ心配がなく、裏側矯正ほど費用がかからないメリットがあります。
とくに下の歯は、裏側矯正にすると舌が当たりやすいため、表側矯正にすることで不快感を軽減できます。ハーフリンガル矯正の費用の相場は、全体矯正で80万〜150万円、部分矯正で35万〜65万円ほどです。
矯正装置の素材による違い
ワイヤー矯正の費用は、治療の種類だけでなく矯正装置に使用する素材によっても変わります。素材ごとの費用の相場も確認しましょう。
メタルブラケット
最も一般的で費用が安いのがメタルブラケットです。メタルブラケットの費用の相場は30万〜80万円前後になります。
金属性なので一番丈夫ですが、目立ちやすいのがデメリットです。
プラスチックブラケット
プラスチックブラケットは、名前のとおりプラスチックでできたブラケットです。透明なので矯正装置が目立ちにくく、比較的リーズナブルな価格で治療できます。
プラスチックとセラミックを混ぜて作る、ハイブリッドブラケットも存在します。
ハイブリッドブラケットの費用の相場は35万〜90万円、プラスチックブラケットは50万〜100万円前後です。
セラミックブラケット
セラミックを使用しているため、天然の歯に近い色や質感を表現できるブラケットです。矯正装置が目立たないのは嬉しいポイントですが、費用の相場は高めで60万〜100万円前後です。
ジルコニアブラケット
ジルコニアとはセラミックの一種で、人工ダイヤモンドとしてアクセサリーにも用いられます。硬くて丈夫なうえに矯正装置が目立ちにくい仕上がりになるため、費用の相場は高めです。
セラミックブラケットと同様、60万〜100万円前後でしょう。
ホワイトワイヤー
ホワイトワイヤーはその名の通り白いワイヤーで、通常のワイヤーよりも目立ちにくくなります。
通常の矯正料金に10万円前後の追加料金を払うことで対応してもらえることが多いです。
ワイヤー矯正の費用の内訳
ここからは、ワイヤー矯正の治療過程ごとに必要な費用の相場について解説していきます。ワイヤー矯正の治療過程ごとにかかる費用は以下の通りです。
・カウンセリング費用
・検査費用
・虫歯・歯周病の治療費用
・矯正装置の費用
・調整料(通院費用)
・保定装置の費用
・保定観察費用
目安の費用を解説していますが、細かい料金はクリニックによって違います。あくまでも参考としてご覧ください。
カウンセリング費用
カウンセリングでは、治療の進め方や大まかな費用、治療期間などについて歯科医師と相談します。今の歯並びのどのような部分に悩みを抱えているかを伝えたり、治療についてわからないことがある場合はこの段階で聞いておきましょう。
カウンセリング費用は0〜5,000円ほどである場合が多いでしょう。
検査費用
治療を開始する前に口腔内の状態を確認する必要があるため、レントゲンなどの検査を行います。顎の骨の状態や、虫歯・歯周病の有無などを確認します。
簡単に診察を行う場合もあります。何の検査をするかにもよりますが、検査費用の相場は1万〜5万円ほどです。
虫歯・歯周病の治療費用
初回の診察や検査で虫歯や歯周病が発見された場合は、優先的に治療します。虫歯や歯周病を抱えたまま矯正を始めると、矯正治療中に病状が悪化するからです。
虫歯・歯周病治療にかかる費用の相場は1,000円〜1万円ほどになります。病状の進行具合や通院回数によって費用が変わるため、かなり個人差が大きいでしょう。
トラブルがない場合は治療する必要がないため、この費用はかかりません。
矯正装置の費用
矯正装置の費用とは、ブラケットやワイヤーの費用を指します。上記で解説したように、治療の種類や範囲、使用する素材によって金額が変わります。
調整料(通院費用)
調整料とは、矯正装置を装着した後の通院にかかる費用です。定期的に通院してワイヤーを調整しながら経過を見ていきます。
通院の頻度はだいたい月1回ほどです。費用の相場は1回の受診で3,000〜5,000円になります。
保定装置の費用
矯正して目標の歯並びまで到達したら、リテーナーといわれる保定装置を装着して歯並びを固定します。目標の歯並びになったからといって、すぐ矯正装置を外すと元の歯並びに戻ろうとする力が働くからです。
保定装置の費用の相場は1万〜6万円前後になります。
保定観察費用
保定観察費用とは、保定装置を装着している期間の口の中の健康状態を観察するための費用です。定期的にクリニックへ通い、歯科医師がチェックします。
1回の受診で3,000〜5,000円ほどの費用がかかるでしょう。保定装置をつけたばかりの頃は月1回、その後は3〜4か月に1回、半年に1回と、通院頻度は徐々に少なくなっていきます。
ワイヤー矯正は保険適用の対象になる?
ワイヤー矯正は歯の見た目を美しく整えることを目的とした治療であるため、基本的には保険適用外の自由診療です。先天的な病気がある場合や、噛み合わせが悪く矯正する必要があると歯科医師が判断した場合は、保険適用でワイヤー矯正を受けられます。
このように、健康上の理由から治療する必要があると認められた場合でなければ、ワイヤー矯正に保険は適用されません。
まとめ
本記事では、ワイヤー矯正にかかる費用の相場について解説してきました。ワイヤー矯正の費用は、治療の種類や使用する矯正装置の素材によって違います。
美しい見た目を得るのが目的で行われる場合は、保険適用外の自由診療です。クリニックによっても費用は変わるため、複数のクリニックでカウンセリングを受けるとよいでしょう。
納得のいく治療ができそうなクリニックを選んで、理想の歯並びを目指してください。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。