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Blog Blog ワイヤー矯正の期間と治療を早く終わらせるためのポイント!

こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

  • ワイヤー矯正の期間と治療を早く終わらせるためのポイント!

「ワイヤー矯正を何年くらい頑張ればきれいな歯並びになるんだろう」「少しでも早く矯正を終わらせる方法はあるの?」このような不安から治療を開始できない方もいるのではないでしょうか。

今回は、ワイヤー矯正の期間と治療を早く終わらせるためのポイントについて解説します。矯正開始前から保定期間までをそれぞれ詳しく解説しますので、記事を読みながら治療を具体的にイメージできます。治療へのハードルを下げ、歯列矯正への一歩を踏み出し、健康的で美しい歯を目指しましょう。

 

ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

 

 

ワイヤー矯正で歯が動く仕組みを、2つのステップに分けて解説していきます。

  • STEP1:歯に矯正の力が加わり、歯根膜が伸びたり縮んだりする
  • STEP2:「骨を溶かす細胞」と「骨を作る細胞」ができる

以下で詳しくみていきましょう。

 

STEP1:歯に矯正の力が加わり、歯根膜が伸びたり縮んだりする

歯根膜は、噛む衝撃を和らげるクッションのような働きをする組織ですが、矯正治療においては、歯を動かすときに大切な役割を果たしています。矯正の力が歯に加わると、その力は歯根膜にも伝わっていきます。歯根膜は力が加わった方向に縮むため、反対側の歯根膜は伸びた状態になるのです。

 

STEP2:「骨を溶かす細胞」と「骨を作る細胞」ができる

STEP1で縮んだ歯根膜は、元の厚さに戻ろうとし、スペース確保のために「骨を溶かす細胞」が生成されます。これにより隣の歯が溶かされ、歯が動く方向にスペースが作られます。

反対に、伸びた歯根膜は元通りに縮もうとするため、「骨を作る細胞」が生成されます。こうして空いたスペースに歯が作られ、スペースが埋まっていきます。

以上のように「ワイヤー矯正によって力を加え、骨が破壊・再生する」という工程を繰り返しながら、歯を正しい位置へ動かしていくのです。なかには、矯正を早く終わらせるために、強い力をかけてほしい方もいるかもしれませんが、無理な力を加えると歯茎を傷つけるなどの重大なダメージを与える可能性があります。

歯が動く痛みを軽減しながら、ダメージを与えずに歯並びを整えていくためには、少しずつじっくりと力を加えていく必要があるのです。

 

ワイヤー矯正の期間

  • ワイヤー矯正の期間と治療を早く終わらせるためのポイント!

ワイヤー矯正に必要な期間を、以下の8つに分けて解説していきます。

  1. 初回カウンセリング(30~60分)
  2. 精密検査(60分)
  3. 診断結果や治療計画の説明(30~60分)
  4. 矯正の事前準備(症状により1日~2か月程度)
  5. ワイヤー矯正装置の取り付け(30~60分)
  6. 矯正中の定期通院(症状により1年半~3年程度)
  7. 矯正装置の取り外し(1時間半~2時間)
  8. 保定期間(2年程度)

ひとつずつ詳しくみていきましょう。

 

 1.初回カウンセリング

初回カウンセリングは、30分〜60分程度の時間がかかります。歯並びに関する悩みや治療の希望、不安などを医院と共有し、矯正への疑問や不安を解消しましょう。

歯科医師による診察を行い、治療の見立てや目安となる期間、費用について説明があります。カウンセリング内容に同意すると契約が行われ、治療計画を作成するための精密検査へと進んでいきます。

初回カウンセリングは無料で実施している医院もあるため、気軽に相談してみましょう。

2.精密検査

精密検査にかかる時間は、おおよそ60分程度です。検査項目は医院によって異なりますが、一般的に以下のような検査を行います。

  • 虫歯や歯周病のチェック
  • 歯並びや噛み合わせの状態の確認
  • 歯の型取り
  • 口腔内や顔貌の写真撮影
  • CT検査やレントゲン撮影

精密検査の結果が出るまでに、約1〜2週間程度の時間が必要です。カウンセリング時に共有した希望や精密検査での結果をもとに歯科医師が治療計画を作成します。

3.診断結果や治療計画の説明

歯科医師より精密検査の結果と治療計画の説明をします。説明時間の目安は30分〜60分程度です。初回カウンセリングではおおまかな見通しであった治療の費用や期間を決定し、矯正方法や抜歯の必要性なども説明いたします。

不安を残したまま治療に移らないように、不明点は遠慮せずに確認してください。治療計画に同意し契約がされた場合、矯正治療を開始していきます。

4.矯正の事前準備

ワイヤー矯正開始前の準備として、虫歯や歯周病予防のために口腔内のクリーニングを実施します。歯についた歯石や歯垢を除去し、虫歯や歯周病のリスクを軽減させるのが目的です。

歯科衛生士とともに歯磨きの練習を行い、毎日の歯磨きの注意点などについても説明を受けます。矯正治療中はワイヤー装置により虫歯や歯周病のリスクが高まるため、歯間ブラシなどを併用しながら、口腔内の衛生を保つ方法を学びましょう。

また、精密検査で虫歯・歯周病の治療や抜歯が必要とされた方は、この段階で治療を行います。抜歯の場合、1本抜歯したあとは1週間程度様子をみることが多いです。そのため、小臼歯と親知らずの合計8本の抜歯が必要な方は、装置装着までに最大で2か月程度かかる可能性があります。

矯正方法によっては、奥歯に「バンド」という金属の輪を取り付けるために歯の間にゴムを挿入し、スペース確保を図る場合があります。

5.ワイヤー矯正装置の取り付け

事前準備を経て、いよいよワイヤー矯正装置を歯に取り付けていきます。装置の取り付け時間は、30分〜60分程度が目安です。

歯列矯正では、ワイヤーの弾性を利用しながら、歯を動かすために力を加えていきます。そのため、ワイヤーの力を効率よく歯に伝える「ブラケット」という装置を歯の表面に取り付けます。その後、ワイヤーをアーチ型に曲げ、ブラケットに通して完了です。

6.矯正中の定期通院

矯正装置の装着後は1か月に1度程度通院し、歯の動きを見ながら矯正装置を調整していきます。1回あたりの調整時間は30分〜90分程度です。

調整とともに歯のクリーニングを受け、虫歯・歯周病のリスクを軽減し、順調に治療が進むよう備えていきます。矯正治療の進み具合を見ながらワイヤーを太くしたり、顎間ゴム(上下の装置にゴムを引っ掛け、噛み合わせを調整する方法)を使用したりしながら、噛み合わせの微調整を行っていきます。

矯正中の通院期間は矯正方法により異なりますが、以下を目安にしてください。

<矯正方法と矯正期間>

矯正方法 矯正期間

 表側矯正

1〜3年程度
裏側矯正 1年半〜3年程度
部分矯正 2か月〜1年程度

ハーフリンガル矯正

(上顎は裏側矯正、下顎は表側矯正をする方法)

2年半程度

7.矯正装置の取り外し

歯並びや噛み合せが綺麗に整ったら、矯正装置を取り外していきます。装置の取り外しには1時間半~2時間程度を要します。全てのワイヤー矯正装置を取り外し、リテーナー作成のための型取りをします。リテーナーが完成したら、次の「保定」の段階へ移っていきます。

8.保定期間

矯正装置を取り外したあとは、リテーナーという歯並びを安定させるための装置を装着します。保定期間の目安は約2年間で、3か月〜6か月に1度通院し、歯並びや虫歯・歯周病のチェックを行います。

矯正装置を取り外した後の綺麗な歯並びは、リテーナーを装着しないと矯正前の歯並びに後戻りをしてしまいます。医師の指示に従い、保定期間は必ずリテーナーを装着しましょう。

 

ワイヤー矯正を早く終わらせるためポイント

  • ワイヤー矯正の期間と治療を早く終わらせるためのポイント!

ワイヤー矯正を早く終わらせるためには、気を付けるべき5つのポイントがあります。

  • 欠かさず定期通院する
  • 歯科医師の指示を守る
  • 丁寧な歯磨きで虫歯予防をする
  • 頬杖や口周りのクセを治す
  • 新陳代謝を高める

歯科医師から治療期間として伝えられるのは、治療が順調に進んだ場合の最短期間です。ここで紹介するポイントを意識して、なるべく早く矯正治療が終えられるよう、生活を整えていきましょう。

 

欠かさず定期通院する

計画通りに矯正治療が進むよう、予約した日時を守って通院しましょう。

定期通院では、歯の動き方をみながらワイヤーを調整したり、歯石や歯垢を除去したりします。定期通院をあと回しにしてしまうと、治療が前に進まず、虫歯や歯周病のリスクも高まるため、通院期間が長くなってしまいます。体調不良などで予約をキャンセルした場合は、すぐに次の予約を取るようにして、定期通院を欠かさないようにしましょう。

歯科医師の指示を守る

順調に歯を動かして矯正を終えるために、歯科医師の指示を守って生活しましょう。

治療が進むと、自分で矯正装置に顎間ゴムをかけたり、リテーナーを装着したりする必要があります。噛み合わせを調整したり、後戻りを予防したりする大切な工程のため、定期通院時に効果が確認できないと次のステップへ進めません。ときには面倒になることもありますが、医師の指示を守って自宅でも治療に取り組み、歯列矯正を進めていきましょう。

丁寧な歯磨きで虫歯予防をする

虫歯や歯周病が発生すると、一旦矯正治療を中断し、装置を取り外して虫歯や歯周病の治療を優先する場合があります。

ワイヤー矯正装置を装着中は、歯垢がたまりやすくなっているため、虫歯ができるリスクが高まります。通常の歯磨きに加え、歯間ブラシなども併用しながら虫歯予防をこころがけましょう。

頬杖や口周りの癖を治す

頬杖や唇、舌などの口周りの癖は、歯並びが崩れる原因になるため、意識して治していきましょう。

頬杖をついたり唇を噛んだりすると、不要な力が加わりアンバランスな歯並びになる可能性があります。また、舌で歯を推すクセは、前歯の噛み合わせの改善を妨げてしまいます。定期通院を欠かさずコツコツと矯正治療を頑張っても、日頃のクセにより矯正治療が妨げられるため、心当たりのある方は改善していきましょう。

新陳代謝を高める

体の新陳代謝を高めることも、矯正治療の早期完了に繋がります。

新陳代謝とは、体に必要な物質を取り入れ、必要ない物質を体外に排出することです。歯の周囲の代謝が高まると、歯の動きが促進され歯列矯正の効果も高まります。新陳代謝は、規則正しい生活をして食事、水分を十分にとり、運動するなどして高められます。喫煙は、血流が阻害され新陳代謝を下げてしまうため、喫煙習慣のある方は減煙、禁煙するのがよいでしょう。日頃の生活を整えることが、歯列矯正を早く終わらせるための近道です。

 

まとめ

  • ワイヤー矯正の期間と治療を早く終わらせるためのポイント!

今回は、ワイヤー矯正の期間と治療を早く終わらせるためのポイントについて解説しました。

歯列矯正は年単位での治療が必要ですが、虫歯や歯周病の予防、咀嚼機能の向上など体にもよい影響が数多くあります。将来の自分に健康的で美しい歯をプレゼントするつもりで、数年間の矯正治療に頑張って取り組みましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者{R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。